総合

記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(2025/02/04〜2025/02/10)

Pick Up!

  • ついに4割超える単身世帯
  • 信義房屋不動産 王茂桑 代表取締役社長に聞く
  • モゲチェック、年0.398%の借り換え

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事をピックアップします。まずは、3位の「ついに4割超える単身世帯 新たな価値創出で明暗 賃貸住宅業界は正念場に(2025/2/4号)」です。人口減少が進むとともに、晩婚、未婚、離婚などで単身世帯が増加傾向にあります。総務省の直近の発表では、若者世代、特に若い女性が東京に転入してきていることも分かっていますが、単身者に選ばれ続けるためには、賃貸住宅になるには新たな価値を創出していく必要があります。

 次に注目したいのが7位の「信義房屋不動産 王茂桑 代表取締役社長に聞く 日本人の売主が急増 高額で買う台湾人に照準 東京都心、大阪・京都が稼ぎ場(2025/2/4号)」になります。同社は、台湾人を中心とする海外在住者が日本の不動産を購入する際の窓口的な存在です。2009年12月に日本に進出してきたころは十数名の人員でしたが、今では台湾人と日本人を合わせて100人を超える規模にまで成長しています。台湾人は地政学リスク等もあることから資産形成には敏感で、そうしたお金が東京や大阪の不動産に向かっています。売り手としての日本人に照準を合わせての専門店舗を六本木に構えていますが、今年は渋谷と麻布にも開設する予定です。

 最後に注目したいのが、1位の「モゲチェック、年0.398%の借り換え専用変動金利を提供(2025/2/4配信)」になります。日銀が1月に政策金利を半年ぶりに引き上げて、今後も金利が上がるとの思惑から住宅購入を検討する人が住宅ローン金利に敏感になっています。今年はあと1回、日銀が政策金利を7月もしくは9月に0.25%引き上げて0.75%にするとの見方が多いことから引き続き住宅ローンへの注目度は高くなると思われます。住宅価格が高騰している中で、ローン金利が高くなれば消費者の購買意欲に影響するだけに住宅・不動産各社の警戒ハードルが上がりそうです。とはいえ、日本の財政状況を踏まえると、金利が駆け上がるとの見方も少なく、依然として世界中で最も低い金利状態は続きそうです。

住宅新報web週刊ニュース記事
アクセスランキングトップ10 (2025年2月4日~2025年2月10日)