大和ハウス工業と大阪マルビルは2月18日、大阪マルビル跡地に設置したバスターミナルの引き渡し式典を開催。日本国際博覧会協会に無償で提供した。4月13日から10月13日までの大阪・関西万博の開催期間中、EVバスや特定条件下でのドライバーレス走行が可能な自動運転「レベル4」のバスの運行などを予定している。
敷地内には、仮設の待合所や乗降場、待機場などを設けるとともに、地下からのアクセス性を高めるためエレベーターを新設。エレベーター上部には同万博公式キャラクター「ミャクミャク」の大型バルーンを設置。待合所には同万博スペシャルサポーターの俳優・青木崇高さんが制作した大型アート作品のほか、大阪マルビルの壁面のモニュメントや、建て替え前後のイメージを体験できるXR(クロスリアリティ)コンテンツを設置した。
「大阪マルビル」は阪神電鉄梅田駅から徒歩2分、JR大阪駅から徒歩3分など、複数の路線・駅から徒歩5分圏内に位置する敷地約3246平方メートルに大阪の超高層ビルの先駆けとして延べ4万1069平方メートルの地上30階地下4階建て(高さ124メートル)を1976年に竣工。ランドマークとして親しまれたが、老朽化により22年5月に建て替えを決定。昨年9月にビル部分の解体を完工した。
万博期間の終了以降には、延べ7万4000平方メートルの地上40階地下4階建てビル(192メートル)を30年に竣工・開業する予定。