オフィス仲介大手の三鬼商事は4月10日、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィス市況を公表した。それによれば、直近3月の都心5区の空室率は3.86%(前月比0.08ポイント低下)となり、2カ月ぶりに低下した。大規模な解約がみられたものの、設置改善や拡張による成約があり、この1カ月間で約4400坪空室面積が縮小した。
エリア別に空室率を見ると、港区と渋谷区を除いて低下した。最も空室率が低いのは、千代田区で1.90%(前月比0.15ポイント低下)となり、渋谷区の3.05%(同0.12%上昇)、新宿区の3.62%(同0.14ポイント低下)、中央区の4.49%(同0.32ポイント低下)、港区の5.51%(同0.07ポイント上昇)と続いた。
賃料水準について、都心5区平均は1坪当たり2万641円(前月比160円高)と14カ月連続で上昇した。前年同月比では821高(4.41%上昇)となった。
エリア別に賃料を見ると、前月比で下げたのは新宿区のみ。最も高い賃料は、渋谷区の2万4538円(同211円高)となり、千代田区が2万2195円(同15円高)、港区の2万186円(同210円高)、中央区の1万8787円(同364円高)、新宿区の1万8750円(同71円安)と続いた。