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「ALFALINK」ブランド第4弾 大型施設を東京・昭島に開発 水と緑を生かした環境 日本GLP

 日本GLPは2月14日、東京都昭島市で約65万m2の土地を取得し、大規模多機能型物流施設「GLP ALFALINK昭島」の開発を行うと発表した。「同相模原」「同流山」「同茨木」に続く「ALFALINK」ブランドの第4弾として、東京都内同社初の物流を中心とした複合施設を開発する。24年4月に着工、26年ごろから順次竣工し、全体の竣工は28~29年を予定している。

 「同昭島」では、新たな雇用機会を創出することで地域経済に貢献すると共に、就労人口の増加によってもたらされる周辺施設の活性化も促していく。また、共用施設や敷地の一部を地域に開放し、賑わいのある拠点づくりや地域産業・先端産業との共創拠点となることを目指して様々な取り組みを行う。

 中でも、昭島市を象徴する「水と緑」をテーマに掲げ、環境保全を行いながら周辺住民との憩いの場や開かれた緑と歩行者ネットワークを整備し、地域の防災拠点としての機能も担えるよう、防火備蓄倉庫の整備や避難場所としての開放などを市や地域と協議していく。

 昭島市が位置する東京西部地区は、対人口比で先進的物流施設の割合が低く、旺盛な需要が期待できる。また、国道16号および中央自動車道や圏央道へのアクセスも容易で、広域配送とエリア配送のいずれのテナントニーズも取り込むことができる。また、JR青梅線「昭島駅」、西武拝島線「西武立川駅」からも徒歩圏内に位置しており、雇用確保の点においても優位性がある。

 同社の帖佐義之社長は今回の開発について、「企業や周辺地域から人が集まりコミュニティやビジネス機会が創出されるような、施設を軸としたまちづくりへの貢献を目指していく」と述べた。

「GLP栗東湖南」を着工

 また、同社はこのほど、滋賀県湖南市で総延べ床面積が約4万2000m2の先進的物流施設「GLP栗東湖南」の起工式を行った。総開発費は約77億円で23年3月の竣工を予定している。

 施設の特徴は、最大6テナントが入居可能の4階建てで、小規模なスペースニーズにも対応するマルチテナント型物件であること。高度なマテハン設備の導入をはじめとする倉庫の自動化への装備など効率的なオペレーションを実現する。また、内装には滋賀エリアの文化、伝統、自然をモチーフとして青色を基調としたデザインを館内の随所に取り入れ、働く人の心身の健康に配慮した施設設計を目指す。

 同施設の周りには工場や物流関連企業が多く、効用集積地として製造業や3PL企業からの先進的物流施設への潜在需要が見込めるエリア。他のディベロッパーの進出も少なく、賃貸物流マーケットが大きく伸長していく地域。名神高速道路「栗東湖南IC」から約4キロ、新名神高速道路「甲賀土山IC」から約28.1キロと名阪の中間地点の物流拠点として最適な立地。また、JR琵琶湖線「草津駅」から約12.6キロなどのほか、周辺に住宅地があり、雇用確保の観点からも好立地といえる。