ミンカブ・ジ・インフォノイド(東京都千代田区)の連結子会社のProp Tech Plus(同住所)は、新規事業の推進などを目的として、enechain(東京都港区)と2月から協業を始めている。注目の集まる、環境・社会・企業統治の「ESG」や、持続可能な開発目標の「SDGs」、CO2(二酸化炭素)の排出・削減を均衡させる「カーボンニュートラル」を軸として、これらテーマに課題を抱える企業の解消策となるソリューションを提供していく。
Prop Tech Plusはこれまでに、業務管理DXソリューションの提供を通じて、不動産ファンド業界の業務運営を支援している。一方、enechainは、エネルギー卸取引所を運営し、卸取引や小売領域、再生可能エネルギー分野で事業を展開している。そこで今回、両社は〝脱炭素社会〟に向けて、不動産業界でニーズの高まる環境対策に関するサービスで協働する。
「不動産ファンド事業者向け再エネ電力マッチングサービス」を提供する。温室効果ガスの削減活動の「カーボンオフセット」(今週のことば)で、企業各社が定めた脱炭素目標に合わせてスムーズに実行できるよう、現状の電力使用量やCO2排出量を把握できるようにする。そのデータに基づく最適な電力調達先のマッチングや、排出削減・吸収量を取引できる「環境クレジット」を仲介する。
また、様々な物件を管理しているREIT(不動産投資信託)事業者や不動産所有者向けとして、「エネルギー管理システム」を開発して、すべての物件の電力契約状況や使用料を一括で管理できるようにする(イメージ図)。