大言小語 記事一覧
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大言小語 明るかった茶の間
人に言う言わぬは別にして老いると愚痴が多くなるのは人間の宿命だろうか。老いた者の気持ちは所詮、老いた者でなければ分からないからだ。とすれば、特別養護老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅のように、老(続く) -
大言小語 人にしかできないこと
夏が終わるこの季節、蝉の死骸をときどき見かける。暑い盛りに鳴き声を響かせた後、力尽きたように道端で仰向けになっている姿はなんとも哀れだ。蝉の命は、地上に出てからはほんのいっとき。生き急ぐあまり、死に(続く) -
大言小語 熱中症の危険
暑い日が続く。外回りの仕事には、こたえる季節だ。就職活動中の学生たちがスーツの上着を着て街中を歩く姿は、見ているこちらも暑くなる。デスクワークの室内ならば、クーラーが効いて快適に過ごせて気持ちがいい(続く) -
大言小語 地域の活性化を
「ローカル・ファースト」と言うと、またか、と思われるかもしれない。しかし、地域の活性化こそが、これからの日本の生き残る道だ、なんて言うとおおげさに聞こえるだろうか。 ▼地域の活性化に、最も貢献できる(続く) -
大言小語 声を届けて
人はペラペラしゃべるよりも寡黙なほうが良いと聞く。沈黙は金ということわざもあり、英語でも、訳すと「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉があるそうだ。しかし、常に沈黙していることが素晴らしいかというと、そう(続く) -
大言小語 乗ったら「つかまる」
東京と大阪で違うもの。いつも戸惑うのがエスカレーターの乗り方だ。どちらも急ぐ人のために片側を開けるが、左に寄って右側を開けるのが東京で、逆が大阪。不慣れな人や体が不自由で寄りづらい人は〝迷惑〟扱いさ(続く) -
大言小語 〝本も人なり〟
105年の命を生きた聖路加病院名誉院長の日野原重明氏が亡くなった。人には必ず死が訪れることを改めて思った。そして、死に方は生き方そのものであることも。 ▼夏休みが始まった。子供たちの楽しみは家族旅行(続く) -
大言小語 身近に潜む危険
自然が悲鳴を上げるかのように、人や人家に襲いかかっている。大地震や噴火、かつてない津波や地割れが起こり、地盤の陥没も各地で多発。人命にかかわるほどの気温上昇や容赦のない豪雨、そして竜巻、暴風雨による(続く) -
大言小語 豊かなコミュニティに好機
「改正住宅セーフティネット法」施行(10月)に向けた国土交通省による説明会が始まった。空き家対策と連動させていることもあり、業界の注目度は高い。 ▼改正法では高齢者や障害者など住宅確保要配慮者向けに民間(続く) -
大言小語 健康を維持するため
34歳の若さだ。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんとの壮絶な闘いの末に亡くなり、連日、報道されている。私事だが、母も当時は温存療法がなく乳房を摘出し、転移して胃も全摘した。大腸がんに至っては、も(続く) -
大言小語 今、なぜ、自転車か
以前、田舎と呼ばれる郊外で、1年ほど暮らした。そこでは車は一人一台の必需品。誰もが車で移動する。90歳に近い高齢者も含めて。 ▼確かにバスの本数も少なく、町の機能も散在している。もともと寂しい町なのだ(続く) -
大言小語 天才、おそるべし
昨年9月小欄に中学生棋士誕生の話題を載せた。まさに天才棋士であり、将来が嘱望される存在であると。それから10カ月近く経ち、その時の予測をはるかに超える活躍を見せている。藤井聡太四段、デビュー以来負けな(続く) -
大言小語 着ぐるみのPR大使
「アプレイざるちゃん」と「コンさるくん」。東京都不動産鑑定士協会の公式キャラクターが今年8月から11月にかけて投票が行われる「ゆるキャラグランプリ」に挑戦する。昨年誕生した「猿」を模した着ぐるみの不動(続く) -
大言小語 〝民泊新法〟の波紋
「住宅宿泊事業法案」(民泊新法)が先週、衆議院を通過し、今国会で成立する見込みが強まっている。最大の前提条件は、やはり年間180日の営業日数制限だろう。民泊単独事業では採算が厳しいのではとの見方も出てい(続く) -
大言小語 名は体を表す
統合に次ぐ統合で3行の名前が連なった大手都銀の長い行名から、漢字二文字が消えるという。業界再編が続く金融業界で、創業時の名前を残している銀行も相当減ったことだろう。同時に、固いイメージのあった銀行も(続く) -
大言小語 住まいの多様化
近年、住まいの変革が進んでいる。高齢者向け住宅や学生専用、共稼ぎ世帯向け、他人同士が共同で暮らすシェアハウスなど。核家族が中心だった昔は、「住まい=子育て」だった。世帯の多様化が、住まいの多様化を進(続く) -
大言小語 不便さも魅力に
ふるさと納税の過熱感から総務省は、還元率を3割程度に抑えるように各自治体に要請した。これまでは5~6割程度の還元率というから、半減程度になりそうだ。 ▼考えてみれば当初、ふるさと納税は、自分の好きなま(続く) -
大言小語 独裁者は孤独だ
彼の姿がテレビに映し出されることが頻繁になり、伝えられるのを見聞きするうちに、マイケル・コルレオーネのことを思い出した。外見はまったく似ていないけれども。 ▼マイケルは若い頃、父の仕事を蔑んでいた。(続く) -
大言小語 言葉を大切に
今村雅弘復興相が辞任した。東日本大震災について、「まだ東北で、あっちでよかった」と発言。安倍首相が謝り、引導を渡された。首都圏直下地震などの危険性と大災害に注意を払うべきとの意図があったにせよ、あま(続く) -
大言小語 人口の割り振り
地方創生の掛け声とは裏腹に東京一極集中が加速していることを図らずも映し出したのが、政府の審議会が示した「衆院小選挙区の新しい区割り案」だ。一票の格差を2倍未満に抑えるため、青森、岩手、三重、奈良、熊(続く)