大言小語 記事一覧
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大言小語 何度も与えられていた教訓
6月18日、大阪北部で震度6弱の地震が起き、犠牲者は5人に。大都市で起こった地震では少ないといえるのかもしれないが、尊い命が失われた。 ▼その中の一人が小学4年生の女児。通っていた小学校のプールの周りを囲(続く) -
大言小語 会社は「社会の公器」
90年代後半、米国で半導体など最先端技術の事業を立ち上げ、ニューヨークやロンドンの証券取引所で株式を公開した原丈人氏(アライアンス・フォーラム財団代表理事)はそのとき、資本主義の流れはおかしいと疑問を持(続く) -
大言小語 老いも若きも〝自頭〟で
梅雨の季節はうっとうしいが、草花や樹木に目をやると、過酷な夏を生き延びる準備を余念なく進めるそのしたたかな生命力を感じる。植物でさえ、その命を大切に生きている。〝人生100年時代〟が目前に迫った人間も(続く) -
大言小語 未来を明るくする新潮流に
6月は水無月とも呼ばれる。その「水無月」という名前の和菓子があるが、これは氷を模した三角形の白いういろうの上に、厄除けの意味を込めた小豆を乗せたもの。1年のちょうど半分である6月の終わりに行われる行事(続く) -
大言小語 垣根を越えて
先日開催された全国賃貸管理ビジネス協会主催のシンポジウムの講演で、東京大学大学院の柳川範之教授は、「オフィスビルはいつまで必要なのか?」と提起し、「コワーキングや在宅勤務が浸透すれば、ビルやマンショ(続く) -
大言小語 紛れる闇はない
ユーチューブに上げられた1つの動画があっという間にSNSを駆け巡り、波紋を呼んだ。大学アメリカンフットボールの試合という、日本ではマイナーでメディアに頻繁に取り上げられることのないものが多くの人の目に触(続く) -
大言小語 スマホとリュック
大型連休明けだからか。乗客は減っているはずなのに電車の混雑は改善されず、客同士のトラブルも絶えないと感じるのはなぜか。ふと私鉄幹部の20年前の言葉を思い出した。「男性客がかばんを持ち始めて体積が増えた(続く) -
大言小語 〝技術万能〟社会に警告
専門家から「今は百年に一度の変革期」なんて言われると、確かにそうかなと思う。だが〝今〟ではなく、10年後はどうなのだろうか。その頃になれば世の中少しは落ち着いてくるのだろうか。 ▼どうもそんなふうには(続く) -
大言小語 住まいはパートナー
大型連休が始まった。都会で働く現代人にとっては自然に接する貴重な機会だ。自分と対話する〝ひとり旅〟もいいだろう。ただ、車も電車もあの混雑ぶりを考えると、二の足を踏む。家の中で楽しく過ごすストレス解消(続く) -
大言小語 アイドルに憧れて
アイドル戦国時代という話だ。AKB48や、紅白歌合戦で失神者を出した欅坂46、ももいろクローバーZなどの有名どころから、地下アイドルといわれるグループまで。群雄割拠といってもいい様相だ。 ▼そうしたアイドル(続く) -
大言小語 あきれて物も言えない
あきれて物も言えない人も多いのではないか。防衛省で発生した南スーダンの日報、イラクの日報、「加計学園」の愛媛県と安倍首相秘書官との交渉記録……。すべて、既に廃棄した、存在しないだの言われていた文書が何(続く) -
大言小語 働き方改革とオフィス需要
企業業績の好調さ、統合集約ニーズの強さ、更に人材確保のための環境整備を目的に、東京都心部周辺で竣工する大型オフィスビルへのテナントニーズは根強い水準が続いている。今後も供給ラッシュが続くため、いずれ(続く) -
大言小語 花の色は移りにけりな
桜の花の色が年々、白っぽくなっているように感じる。日本の桜の多くが樹齢を重ねてきているからだろうか。だとしたら、超高齢社会を迎えている日本という国にふさわしい、まさに〝国花〟である。 ▼しかし、老い(続く) -
大言小語 〝桜〟と住まい
今年は桜の開花が例年よりも早いという。毎年この時期になると開花宣言や開花予想が連日ニュースとなり、人と会えば咲き具合や見頃が話題に上がる。〝お花見〟の起源は平安時代には貴族の宴だったものが、江戸時代(続く) -
大言小語 顔の見えない関係
もう、30年近く前になる。愛知県の山猿だった当時の自分にとって大都会の横浜で、進学のために新生活を始めた。4畳半・風呂なし・共同トイレ。嫌でも、隣人たちと顔を合わせる下宿生活。テレビや冷蔵庫、洗濯機は(続く) -
大言小語 大震災は続いている
週末、家に居る午後はスポーツ観戦と決めている。先週、11日はいつもの午後3時の放映開始が30分遅れると画面が予定を伝えた。パラリンピックでも放映するのかと思って、はたと気づき、己の不明を恥じた。東日本大(続く) -
大言小語 ホテル業界は絶好調?
訪日外国人観光客の増加もあってホテルは大繁盛に映るが、「実は一昨年後半から前年対比でマイナスが続き、収益面では見た目ほど好調ではない」。シティホテルから宿泊型特化型まで、全国主要都市で多店舗化を進め(続く) -
大言小語 多すぎる世論調査
最近は世論調査が多い。総理大臣を支持するか、原発をどうするか、森友学園の政府の対応に納得か、国税庁長官の国会招致は必要かなど、そこまで聞くかといった体である。世論調査自体が悪いことだとは思わないが、(続く) -
大言小語 踏み切るタイミングは
平昌オリンピックのスキージャンプで、高梨沙羅選手が悲願のメダルを獲得した。腰をかがめ集中力を高めながら急斜面を滑り降り、空中に飛び出す瞬間に一気にジャンプするあの競技は、人生そのものにも見えてくる。(続く) -
大言小語 スポンサーが代わると
自分が子供だった時の話だ。山猿だった自分たち兄弟は、週末の土日に外から遊んで帰ると、まずテレビをつけて食卓を囲んだ。父親が仕事で不在がちのために家族団らんとまでいかないが、学校や友達のことなど、母親(続く)