大言小語 記事一覧
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大言小語 移ろい行く街
この夏、久しぶりに帰省した。昔遊んだ小さな川は埋められ、遊歩道に様変わりしていた。よく、ザリガニやカエルなどを採っては持ち帰り、母親に気味悪がられたものだ。その川は、その後に柵が設置され、親らが近づ(続く) -
大言小語 神の仕打ちか
9月2日、所用で出掛けていた新大阪駅のホームを発って東京へ戻った。まさか、その2日後、広い新大阪駅構内が人であふれることになろうとはつゆ知らずに。 ▼今年最強、25年ぶりに非常に強い勢力のまま本州に上陸(続く) -
大言小語 住み続けられる地域とは
限界集落とか、買い物難民という言葉が使われ出したのは20年以上前。最初は地方の中山間地の話だったが、それが地方都市近郊へ、最近では東京周辺の老朽化したニュータウンや団地でも問題になっている。高齢者世帯(続く) -
大言小語 ひとを想う言葉
「はじめに言葉ありき」。では、終わりにあるものは?人類は言葉を手に入れることで、他の動物とは全く異なる進化を遂げた。しかし、人間は最後まで言葉を使い続けることができるのだろうか。 ▼混み合う電車で人(続く) -
大言小語 向き合えば道は拓ける
最近の住宅・不動産業界における様々なニュースを通じて思うことは、国民のニーズを真剣に把握し、なんとか対応しようとする努力が本格化してきたということだ。その背景には、ニーズそのものの多様化、あるいは国(続く) -
大言小語 差別と区別
一昔前の話だ。その当時、要望以上の「技術」を持つので、なかなか予約が取れないほどの顧客を抱えていたことから、こう呼ばれたようだが〝カリスマ〟の美容師が「無免許」の営業で問題視された。 ▼「学歴」につ(続く) -
大言小語 鑑定士の被災地支援活動
大阪北部地震に続き平成30年7月豪雨。「有事の際も社会に役立つ専門家」を目指して被災地の住家被害認定調査等の支援活動を行っている不動産鑑定士たちが奔走している。被災者再建の第一歩となる「り災証明書」の(続く) -
大言小語 哀しみに耐える心とは
日本の伝統的合言葉である「山」と「川」が、一夜のうちに多くの人の命と大切な家を奪い去った。昨日まで暮らしてきた家が流され、圧しつぶされ、跡形も無く消え去ってしまう――そうした突然の〝喪失感〟に襲われる(続く) -
大言小語 気付くことの大切さ
先日、都内で日米女性ビジネスネットワーク協会のセミナーが開かれ、千葉・大網の不動産会社である大里綜合管理の野老(ところ)真理子社長が講演した。同社は創業44年で、野老氏が2代目。社員数26人という小規模な(続く) -
大言小語 何度も与えられていた教訓
6月18日、大阪北部で震度6弱の地震が起き、犠牲者は5人に。大都市で起こった地震では少ないといえるのかもしれないが、尊い命が失われた。 ▼その中の一人が小学4年生の女児。通っていた小学校のプールの周りを囲(続く) -
大言小語 会社は「社会の公器」
90年代後半、米国で半導体など最先端技術の事業を立ち上げ、ニューヨークやロンドンの証券取引所で株式を公開した原丈人氏(アライアンス・フォーラム財団代表理事)はそのとき、資本主義の流れはおかしいと疑問を持(続く) -
大言小語 老いも若きも〝自頭〟で
梅雨の季節はうっとうしいが、草花や樹木に目をやると、過酷な夏を生き延びる準備を余念なく進めるそのしたたかな生命力を感じる。植物でさえ、その命を大切に生きている。〝人生100年時代〟が目前に迫った人間も(続く) -
大言小語 未来を明るくする新潮流に
6月は水無月とも呼ばれる。その「水無月」という名前の和菓子があるが、これは氷を模した三角形の白いういろうの上に、厄除けの意味を込めた小豆を乗せたもの。1年のちょうど半分である6月の終わりに行われる行事(続く) -
大言小語 垣根を越えて
先日開催された全国賃貸管理ビジネス協会主催のシンポジウムの講演で、東京大学大学院の柳川範之教授は、「オフィスビルはいつまで必要なのか?」と提起し、「コワーキングや在宅勤務が浸透すれば、ビルやマンショ(続く) -
大言小語 紛れる闇はない
ユーチューブに上げられた1つの動画があっという間にSNSを駆け巡り、波紋を呼んだ。大学アメリカンフットボールの試合という、日本ではマイナーでメディアに頻繁に取り上げられることのないものが多くの人の目に触(続く) -
大言小語 スマホとリュック
大型連休明けだからか。乗客は減っているはずなのに電車の混雑は改善されず、客同士のトラブルも絶えないと感じるのはなぜか。ふと私鉄幹部の20年前の言葉を思い出した。「男性客がかばんを持ち始めて体積が増えた(続く) -
大言小語 〝技術万能〟社会に警告
専門家から「今は百年に一度の変革期」なんて言われると、確かにそうかなと思う。だが〝今〟ではなく、10年後はどうなのだろうか。その頃になれば世の中少しは落ち着いてくるのだろうか。 ▼どうもそんなふうには(続く) -
大言小語 住まいはパートナー
大型連休が始まった。都会で働く現代人にとっては自然に接する貴重な機会だ。自分と対話する〝ひとり旅〟もいいだろう。ただ、車も電車もあの混雑ぶりを考えると、二の足を踏む。家の中で楽しく過ごすストレス解消(続く) -
大言小語 アイドルに憧れて
アイドル戦国時代という話だ。AKB48や、紅白歌合戦で失神者を出した欅坂46、ももいろクローバーZなどの有名どころから、地下アイドルといわれるグループまで。群雄割拠といってもいい様相だ。 ▼そうしたアイドル(続く)