不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 不動産屋の独り言 739 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 部屋探しでの筆談対応 個人営業で感じる難しさと解決法
耳が不自由な高齢女性がいる。電話で話すことは無理なため筆談になるし、来店の日時を予約して訪問して頂くことは難しい。予約して来て頂くだけでも大変な手間が掛かる。何度も来店してもらうのも気が引けるし、本(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 738 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 アパート設備の修繕依頼 「それは入居者の責任ですよ」
多摩地域のアパートに外国人夫妻が住んでいる。奥さんは企業の中で通訳をしていて日本語はペラペラ。ご主人も日常会話くらいなら不自由なく日本語が話せる。その奥さんから「台所の蛇口の立ち上がりのところから水(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 737 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 電話対応は大事だけれど 「それ、今でなくちゃダメですか?」
当社の固定電話に掛かってきた電話は全て私のスマホに転送される。一人で営業していると、ずっと店番をしている訳にもいかない。銀行や案内その他の用事で1日の半分くらいは外出していることもある。その都度留守(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 736 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活保護の高齢女性から受けたおどし 更新契約通知に激怒して
定休日に電話を掛けてきた高齢女性。「こないだの紙切れだけどさ、あれ何よ」と怒る。紙切れというのは当社が出した更新契約の通知のこと。2日前には「金曜日10時に行くから」と電話してきたが、私が「それだとま(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 735 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 気のいい家主からの相談 いくら何でもボッタクリでしょう
何度かこの紙上ブログに登場しているとても気のいい家主から相談を受けた。その家主は、基本的にJRの拝島駅のアパートは地元の不動産会社に管理を任せているが、行きがかり上、当社でも片道1時間以上かかる戸建て(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 734 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 最初から断る時の逃げを打つ客 仲介会社の気持ちを知る由もなく
以前に当社で部屋探しをした女性。離婚を機にそこを退去して別の物件に引っ越したいと言う。ネットで見掛けた物件を「そちらで案内してくれますか」と聞く。「既に他の業者に問い合わせていると、うちが間に入れま(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 733 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 貸家の家主が親戚の家主を紹介(3) 業者からとことん嫌われて
某家主が紹介した親戚の家主の後日談。短期貸し専門業者から、「焦っているお客様が17万円まで予算を伸ばすので」という問い合わせに、この家主は「家賃15万円で駐車場は別途。車を持ってないなら1万円を上乗せし(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 賃貸現場の喜怒哀楽 732 貸家の家主が親戚の家主を紹介(2) 欲深さに嫌気がさして
駅から離れた一軒家なのに、「小さな子供がいたらダメ、ペットもダメ、できれば1年くらいで出ていってもらえる客がいい」などと無理なことを言う家主がいる。客が付かないのは、不動産屋の苦労を全く理解していな(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 731 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 どうにも好きになれない入居者 どんなときでも責任転嫁では…
郊外の古いアパートでエステの店舗をやっている女性がいる。私は好きになれない。なぜなら、何かにつけて家主や私、施工会社に責任転嫁してくるからだ。「それは、私がやらないといけないんですか。建付けや構造の(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 730 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人柄の良さで得をした入居者 普段の行いの大切さを感じる
隣町の古いアパートに暮らす入居者。バツイチで独身40代の男性で、若い頃、郷里で事件を起こして逮捕されたことがある。最初に部屋探しで来店した時に、私が聞いた訳ではないが正直に話してくれた。その話し方や態(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 729 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ビルオーナーからの難儀な依頼 これでは借主募集はしたくない
あるオフィスビルのオーナーから借主の募集を依頼された。専任媒介ではなく、一般媒介だ。オーナーは同業者で、不動産会社を経営している。自社で募集できないのはオーナーが最近自己破産したから。以前から顔は知(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 728 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活保護が本人のためになっていない 雨漏り対応を迫られる中で
日曜日の朝、家を出ようとした時に携帯に電話が入った。相手は1カ月前に入居した若い男性で、けがで仕事が続けられなくなって生活保護を受けている。「雨漏りしているんですけど、見てもらえませんか」とのこと。(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 727 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 貸家の家主が親戚の家主を紹介 無茶ぶりに四苦八苦して
近所で管理している小さな貸家の家主から電話があり、「私の従兄弟が貸家を持っているけど、入居者が決まらなくて困っている。オタクを『うちがお願いしている業者はすぐ決めてくれるから相談して』と紹介した。面(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 726 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主息子から駐車場探しの依頼 トラックだと誤解されるよ
以前、当社で管理していたマンションの話。持ち主は病院の院長で、息子も医師。父親の病院まで通うのに自宅から遠く、諸事情ですぐには入居できなかった。息子は言葉の端々に棘(とげ)があって、不動産会社への不信(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 725 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ドアが開いたままの一室 「ほうれんそう」がないために
隣町のアパートに住む女性から夜8時半に私の携帯に電話が入った。「こんな時間に何の用事だろう」と思ったが、電話に出ると、「昨日から隣の部屋のドアが開いている」とのこと。その部屋は新築の時から入居してい(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言 724 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 様々な育児支援策に思う 企業がここまでするのはすごいが…
少し前、本紙に、ある企業が育児支援策として、子供が生まれた社員に100万円を支給する、という話が載っていた。それで、当社を担当しているその会社の営業社員から、「子供が生まれて、長い産休を取っていた」と(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言723 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 滞納者への家賃回収を考える 家主は声そろえて「忘れたい」
都内の家賃取り立て業者から電話が入った。「そちら様で、家賃を滞納されて困っているケースはありませんか。もしあれば当社にお任せ頂けないでしょうか」と言う。退去していても5年以内なら引き受けられるとのこ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言722 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 飛び込み営業との日常 意外な経歴に「もしや」と思う
店番をしていると、いろいろな営業マンの来訪を受ける。暇な店でもあるし、飛び込み営業のつらさは体験している。今年は猛暑であったから門前払いはしない。何かの用事をしていなければ入ってもらって用件を聞くし(続く) -
紙上ブログ 不動産屋の独り言721 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 飛び込み客の第一印象にご用心 同業者の警告で危機免れて
飛び込みの部屋探しで70歳近い女性が来店した。人当たりが柔らかく、第一印象は悪くない。生活保護も受けているので家賃を取り逃すこともなさそうだし、協力してもいいかなと思い、条件を聞いていくと結構厳しい。(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言 720 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 新婚夫婦の家賃滞納 親不孝になることも
多摩郊外のアパートに新婚の若夫婦が入居することになった。契約するために2人で当社に来てくれた時に、「お似合いのカップルだね。ハッキリ言うけど、ものすごくいい奥さんだと思う。この奥さんに逃げられるよう(続く)