不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ不動産屋の独り言697 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 二度と顔を見たくないと思っていた客 近所でばったり出くわすかも
688話で書いた高齢男性のその後。生活保護を申請していて、今住んでいるマンションからもっと家賃が安い物件に移る必要があった。パート先を解雇され、生活保護受給の決定が出る前だとなかなか審査が通らないし、(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言696 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 近所のアパート取り壊しで、移転先探し 有難いが、こんな話は聞いたことがない
当社の近所のアパートが老朽化のために取り壊しすることになった。2DKが6世帯で、入居者はほとんどが高齢者。何人かが当社に部屋探しを依頼してきたが、生活保護受給者もいて、引っ越すためには今と同じ広さが必要(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言695 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 不動産屋冥利に尽きる話 (下) 昔の大家から家探し依頼
中華料理店でランチを食べている最中に電話が鳴った。名前が登録されていないので、名乗られたけど周りの雑音でよく聞こえなかった。「これからお店に伺いたいんですけど、大丈夫ですか?」とのこと。「2時半くらい(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言694 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 不動産屋冥利に尽きる話 (上) 家主から管理を切られたが
今から6~7年前だっただろうか、当社が管理を切られた物件がある。どうして管理を切られなければならないのか、家主の話はこじつけで全く納得がいっていない。だが、どこの不動産会社に管理を任せるかは家主の専権(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言693 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 同じアパート住人の気付きは大切 高齢単身者の玄関に新聞散乱
隣町のアパートの202号室に住む独身男性のKさんから電話があった。「下の端の部屋のおじいちゃん、最近はゴミを出している姿を見なくて、様子を見に行ったら、玄関の前に1月9日の新聞から散らかっていて、普段は几(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言692 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主からの電話で思いをはせる 最低限のマナーはあって然り
私が年末に腰の骨を圧迫骨折していることを気に掛けていただき、何度かお電話をくださった家主がいる。ご自身も以前に腰の骨を圧迫骨折したことがあって、大変な思いをしているので気になったようだ。そのやり取り(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言691 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 何を言っても同じ言葉を返す担当者 便利なシステムでも運用するのは〝人〟
当社の顧客に大手学習塾の法人がある。その教室候補物件を探すのを依頼されていて、これは、と思う物件が出る度に「学習塾としての利用は可能でしょうか」と私が問い合わせている。居住用の物件であっても30件に1(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言690 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 部屋探しの相談を受け ギャップのある姉弟に驚き
当社管理のアパートに、夫婦の入居者がいる。その奥さんのほうから相談があった。「これから結婚する友達が部屋を探していて、旦那は近々独立する自営業で、しばらくは無職になるけど、それでも部屋って借りられま(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言689 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者から排水トラブルで電話 「いつも掃除している」と言うが
正月休み明けに、隣町の当社管理物件に住む女性から電話があった。「お風呂の排水が詰まって流れが悪くなってしまったのですが、見てもらえませんか」とのこと。女性の場合は長い間に髪の毛がたまって排水が詰まっ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言688 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 相談に乗りたくない客 苦労して見つけた部屋をキャンセル
部屋探しで困窮している人を専門で扱う業者から電話があった。日頃から懇意にしていて、私も何かと相談に乗っている会社である。 「さっき、3月中に部屋を出なければならない高齢者の娘さんから電話があって(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言687 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 電話で入居者が号泣 誰でも心に傷を抱えているもの
誰でも心の中に一つや二つくらいは「大きな傷」を抱えているものだと思う。私にもある。しかも一つや二つではない。心を病んでいる人なら自殺してしまうだろな、というくらいの傷である。背中に負っているものが何(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言686 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 前管理会社の看板を剝がさずにいたら そこまで欲張らなくても
今は当社で管理を任されているアパートに、以前管理していた不動産会社の看板が貼ってある。当時からの入居者もまだ入居しているし、余計な不安を与えたくないので剝がしていないし、その会社も剝がさずそのままに(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言685 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 借地上の建て替え相談 こんな家主さんばかりなら嬉しいが
今、ある借地の上に立つ母屋と店舗の建て替えの相談に乗っている。その家主との付き合いはもう25年以上にもなる。いろんな住宅メーカーと取引があるが、その中でも最も信頼できて面倒見のよい住宅メーカーの営業マ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言683 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 娘によるDVから解放された老婦人 人間不信もしょうがない
実の娘によるDVで家を出ることになった高齢婦人(75歳)がいる。以前に近所で古本屋をやっていた男性が、廃業して今は社宅マンションの管理人をやっていて、その同僚、とのことで当社に相談があった。他に親族はおら(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言682 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 管理会社の見えない苦労 大家には穏便に話したつもりだが
「そんなの甘えだろ!?」と言われるだろうけど、家主によっては、こちらがいちいち説明しなくても管理会社の苦労をよく分かっていてくれる家主もいれば、言わなければ分からない、いや、分かろうとしない家主もいる(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言681 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 駐車場を1カ月だけ借りたい 同業2社の対応が両極端
某住宅メーカーのリフォーム部門の責任者から電話が入った。「〇町3-4-1の住宅で、近く塗装工事をするのですが、そこから徒歩10分くらいまでで1カ月だけ短期で貸してくれる駐車場はありませんでしょうか」と言う。(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言680 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 だらしない入居者夫婦 何度もありそうで気が重い
他社からの申し込みで、保証会社の審査が通ったことで申し込みを受けることにしたのだが、なんか、契約に来たときから「こんなことなら保証会社が審査を通しても断りたかったなあ」と思った客の話。 ご主人は(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言679 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家賃が安いのには理由がある ドアの前がゴミ屋敷状態
高齢の男性が飛び込みで部屋探しで来店した。予算も条件も厳しく、なかなか希望に合う物件がない。そこにもってきて「娘がカネを出す」ので娘がOKしないと話が進まない。ならば一緒に来店すればよさそうなものだが(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言678 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 知人の子供の部屋探しで遠方へ 無償の仕事だけれど満足
知人の息子さん(大学生)の部屋探しで茨城まで行ってきた。初めて会ったのだが、なかなかの好青年。あらかじめ候補の物件を絞り、岡山から深夜バスで上京してきて朝早くに東京駅で待ち合わせ。それから茨城に向かう(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言677 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者のゴミがあふれ 本来は家主の仕事ではないか
ある家主から電話が入った。「うちのアパートのゴミ置き場に出されているゴミ、役所が回収しないでゴミ箱があふれているようなんだけど、見てきてもらえませんか」とのこと。そのアパートは当社からも家主の家から(続く)