不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ不動産屋の独り言632 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 知り合いの息子の勤務先 移籍を勧めてみる?
いつも行っている百貨店のOさんと駅前でばったり会った。立派な青年と一緒だった、「息子です」と紹介してくれたのだが、イケメンで腰も低く、どんな仕事をしているんだろう、と気になった。後日、聞いてみると、(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言631 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 義理堅いお客さん 部下の部屋探しも依頼してくれたが
今から10年以上前に当社で部屋探しをさせていただいた中年の独身男性がいる。離婚をして成人した息子が1人。会社では管理職で、部下の部屋探しも私に紹介してくださる。最近になって、そのお子さんが泊まりがけで(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言630 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 知人から受けた相談 住宅困窮高齢者の支援組織を紹介
今から20年以上前に、うちの店の近所で古本屋をやっていたご夫婦がいる。私が家と店の両方に全巻を置いてあるお愛読書、池波正太郎の「鬼平犯科帳」もそちらで購入した物。だが、世の中の流れや需要が古本から離れ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言628 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 対応に悩むゴミ屋敷の片付け 自然発火による火災を懸念
当社管理のテラスハウスに中年の姉妹が入居している。以前は両親と4人で暮らしていたが、10年前に父親が、5年前には母親が亡くなり、子供だけになったところから様子がおかしくなった。姉妹は共に独身で、協力して(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言627 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 定休日の夜、入居者からの電話 合鍵の存在を伝えるべきか
10月に入って早々の定休日、そろそろ寝ようかと思ったところに入居者から電話。そんな時間に掛かってくる電話が「よかったこと」であった例がない。たいていは「上の騒音がひどいからなんとかしてくれ」とか「トイ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言626 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 占いが得意な家主 長男の花嫁探しも依頼
当社で管理をさせてもらっている貸家の家主、占いが実によく当たる。特に男女間の相性に関しては、私が知る限り「外した」ことはない。最初は私も半信半疑で、妻との相性をみてもらったが、驚きの結果が出た。占っ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言625 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ゴミの不法投棄問題 ある入居者の厚意に感激
某市役所の環境衛生課の担当者から電話があった。「オタクで管理しているメゾンKのゴミ置き場に不法投棄がいっぱいあって、片付けておいたけど、対策を講じてもらえないか」とのこと。従来のゴミ置き場は通りに面(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言624 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者からコロナ感染の連絡 時間稼ぎの言い訳か
当社で家賃管理をしているアパートの入居者で、毎月、家賃が遅れている男性がいる。若い男性が2人でルームシェアをしているのだが、2人とも一流企業に正社員として勤めているのだから、家賃が遅れるのが分からない(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言623 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 結婚を機に入居した夫婦 3年で離婚した理由は
当社と提携しているリフォーム業者が、お客さんを紹介してくれた。下請けの業者の社長とかで、今度結婚するとのことで、物件を見てもらうと、すぐに気に入って申し込みが入った。後日、花嫁さんを伴って契約に来た(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言622 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 記事で紹介した老婦人その後 敬愛していた姉のもとへ
こちらのコラム(「他社なら断ったであろう依頼」8月31日号)で紹介していた老婦人が亡くなった。確かに痩せてきてはいたし、食も細くなってはいたが、当面は急に亡くなることはないだろうと、包括支援センターの担(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言621 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 友人同士のルームシェア 半年で解消した理由は
当社管理のマンションに友人とのシェアで入居した女性がいる。入居したのは大学を卒業して就職するとき。大学の同級生で進路は分かれたが仲が良く、一緒に暮らせば経費も浮く、と考えたようだ。双方の親に二人とも(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言620 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 母親を介護していた入居者 人生はなんとも不平等
当社の入居者で、不幸を絵に描いたような女性がいる。3姉妹の長女で、母親と同居していて、下の妹2人はそれぞれに家庭を持って子供にも恵まれ幸せに暮らしているのだが、15年ほど前から母親が難病になり寝たきりに(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言619 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 見直した仲介会社の対応 「ADなし」でも快く
当社で入居者を募集していた風呂なし物件に問い合わせが入った。家賃は2万5000円である。手間は同じでも家賃が高ければ手にする仲介料は多くなるもの。その物件ではどんなに手間をかけても仲介料は2万7500円にしか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言618 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 就寝前に電話で呼び出されて 衛生管理の意識は高いが
夕食と入浴の後で、うちの(妻)ととりためたビデオを消化していたら猛烈な睡魔が襲ってきた。うちのに「もう寝るわ」と言い、トイレに行って出てくると、「電話が鳴っていたよ」と言う。こんな時間に誰だろう。仕事(続く) -
617 他社なら断ったであろう依頼3 包括支援センターと連携
多分すぐにまた「おにぎりを買ってきてほしい」と頼んでくるだろうな、と思っていたら案の定、数日後に電話があった。前回は家主が行ってくれたのだが、毎度お願いすることはできない。これが当社から徒歩10分とか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言616 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 他社なら断ったであろう依頼2 入居者に試されているのか
郵便局へのお使いを頼まれて、電車とバスを乗り継いで片道1時間もかけて高齢婦人のアパートまで行ったのだが、依頼はそれだけでは終わらなかった。2週間ほどして「おにぎりを買ってきてほしいの」との電話。聞けば(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言615 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 他社なら断ったであろう依頼1 部屋から一歩も出られない入居者
朝6時過ぎに携帯が鳴った。入居者である高齢婦人からだった。いつも4時起きだから別に構わないのだが、「坂口さん、頼まれてほしいことがあるんだけど…」と泣きそうな声で言う。「どうしたの?」と聞くと、「私の委(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言614 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 香港からの留学生 義理堅い対応に感動
店番をしていたら、ドアが開く気配。見ると若者が遠慮がちに立っていた。声を掛けると、「この辺に安い部屋、ありませんか」と聞く。イントネーションからして中国人だな、と思った。ならば相手にしたくない。いく(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言613 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 一等地のアパート売却依頼 数日後、ガッカリする展開に
親しくしているNPO法人の代表から電話があった。ある資産家が亡くなって、日頃からそのNPO法人の活動に賛同していたこともあって、遺言により、遺産の半分を贈与されることになった。その中に都内の一等地に建つ古(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言612 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 身勝手な入居者 毎月家賃の立て替えが発生
身勝手で感謝の心がない高齢の入居者(女性)がいる。何か依頼してきて対応しても「やってくれて当然」としか思っていないのが透けて見えているから、その入居者のために骨を折る気持ちになれない。知り合ったのは当(続く)