不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ不動産屋の独り言680 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 だらしない入居者夫婦 何度もありそうで気が重い
他社からの申し込みで、保証会社の審査が通ったことで申し込みを受けることにしたのだが、なんか、契約に来たときから「こんなことなら保証会社が審査を通しても断りたかったなあ」と思った客の話。 ご主人は(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言679 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家賃が安いのには理由がある ドアの前がゴミ屋敷状態
高齢の男性が飛び込みで部屋探しで来店した。予算も条件も厳しく、なかなか希望に合う物件がない。そこにもってきて「娘がカネを出す」ので娘がOKしないと話が進まない。ならば一緒に来店すればよさそうなものだが(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言678 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 知人の子供の部屋探しで遠方へ 無償の仕事だけれど満足
知人の息子さん(大学生)の部屋探しで茨城まで行ってきた。初めて会ったのだが、なかなかの好青年。あらかじめ候補の物件を絞り、岡山から深夜バスで上京してきて朝早くに東京駅で待ち合わせ。それから茨城に向かう(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言677 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者のゴミがあふれ 本来は家主の仕事ではないか
ある家主から電話が入った。「うちのアパートのゴミ置き場に出されているゴミ、役所が回収しないでゴミ箱があふれているようなんだけど、見てきてもらえませんか」とのこと。そのアパートは当社からも家主の家から(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言676 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 人気商売みたいなものなのに・・・ 立ち話の声にクレーム
当社で管理するアパートに市議会議員の独身女性が入っていたが、1年ほどで退去することになった。上位で当選を果たしている人で、うちの入居者でもあり私も応援していて、当選して安堵した。ところが、である。隣(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言675 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 これじゃ広告料など頂けない 2カ月間だけ借りたいと
多摩郊外の小さな貸家の管理をさせていただいている。2Kで家賃は5万5000円。礼金0、敷金0で、いわゆるゼロゼロ物件である。それだけでなく、退去時のハウスクリーニング費用は家主持ち、まさに至れり尽くせりの物(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言674 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 定休日に掛かってくる電話とは 隣室の物音におびえる女性
店の固定電話に掛かってくる電話はすべて私の携帯に転送されるようになっていて、それは定休日も同じ。従業員が何人もいる大手と違って、家主が何かの用で電話してきて私が出なかったりしたなら「小さな不動産屋に(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言673 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 困ったときはお互いさま 認知症、高齢単身の部屋探し
外出していたら、C市の包括支援センターのTさんから電話が入った。Tさんには1年ほど前、ある入居者のことでいろいろ相談に乗ってもらった。しばらくご無沙汰していたし、何事だろう、と思って電話に出ると、1(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言672 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 生活保護老婦人が通う歯科探し どうして叱るのか分からない
当社の管理物件に生活保護の老婦人がいる。役所から何かの書類が送られてくると必ず私に「見てもらえないか」と電話してくる。その老婦人が借りている貸家は我家から店までの途中にあるから、少し早く家を出て立ち寄(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言670 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 台風で同業者の看板が飛んでいて 応急処置し、社長に連絡
夏休み中に日本列島を襲った台風8号の大雨と風の影響で、近所の同業者が管理する駐車場の看板が飛ばされていた。厳密に言うと、1カ所だけフェンスに繋がっていたが、残り3カ所はひもが切れていて、道路側に垂れて(続く) -
669 遠方の知人から部屋探しを頼まれ 契約書の書き換え、何度も
今年の春、岡山の知人がお客さんを紹介してくれた。知人は地元で介護の仕事をしているが、その同僚の部屋探し、である。離婚を機に、上京して多摩地区の介護施設に就職することになり、「そうだ、たしか近所のハズ(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言668 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 新たなトラブルの予感 建て替え予定物件を又貸し
うちの隣の珈琲豆焙煎所、反対側の隣の店舗の店主から「焙煎の煙で呼吸困難になりそう」とクレームを付けられ困っていたが、ワンブロック先にオープンしたレストランのオーナーから「うちで焙煎して、うちの店の店(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言667 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 店舗賃借人の青年から電話 電気工事業者を紹介したが
当社管理の店舗を借りている青年から「2階の住居部分の天井から銅線のようなものが下がっていて、そこから緑色の液体が垂れているんだけど、こういう場合、どうしたらいいですか?」と相談を受けた。その店舗の隣の(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言666 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 元アイドルの更新契約 減額した家賃を戻したいが
ある家主から難しい相談を受けた。「隣にある貸家の入居者の更新期限が近づいているのですが、事情があって家賃を相当に下げていて、それを通常の家賃に戻してもらいたいのです。そういう交渉をお願いできませんか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言665 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 東京都の太陽光パネル設置義務条例 気になる経済的負担やメンテ
小池都知事が、今後新たに建てられる一戸建てやアパートの屋根にソーラーパネル設置を義務付ける条例を制定しようとしているが、私からすればめちゃくちゃな話だと思える。いくら地球温暖化を防ぐ目的でも、義務化(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言664 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 近隣に豪華な「サ高住」 高額な費用を払える人とは
ブログ仲間が記事にしていたけれど「サ高住」と言われても分からない。解説を読んだら「サービス付き高齢者向け住宅」で、介護や医療サービス、そして3食付きもあるらしい。それぞれの言葉の頭文字を取った造語の(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言662 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 更新料の扱いに差あり 他社管理の大家から相談
同じ家主がA市とB市にアパートを持っていて、A市のアパートは当社で、B市のアパートは地元の業者に管理を依頼している。以前に「あちらのアパートもオタクで管理してもらえませんか?」と言われたことがあるが、向(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言661 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 エアコンの取り付けで発覚 下見に行ってみるとゴミ屋敷
当社の近くのアパートに高齢男性が1人で入居している。生活保護ではない。家賃は前の月の半ばくらいに翌月分を振り込んでくる。そういう意味では優良な入居者なのだが、「エアコンの効きが悪いんで見てくれないか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言660 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて4 家主の気持ちも考えてほしい
宝石店のKさんの言い分も分からないではない。「建て替え間近で、いつまでその店で営業させてもらえるか分からないとしても、だから設備に金を掛けたくないとしても、焙煎をするなら高い煙突や強力な換気扇を設け(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言659 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて3 商売が軌道に乗るよう協力したが
どう考えても騒ぎを大きくしているのは宝石店の店主だし、やっていることは「嫌がらせ」とも思えるのだが、珈琲店の店主の主張も私としては首をかしげたくなる。私はなんとか商売が軌道に乗ってくれたら、といろい(続く)