総合

2×4協会 研究助成の重点テーマに高齢者施設

 日本ツーバイフォー建築協会は12月1日から、「第9回坪井記念研究助成」の応募受付を始める。ツーバイフォー工法や同工法建築物に関連する研究などに対して助成する制度で、2004年に創設した。
 前年同様、一般テーマに加えて重点テーマを設定した。一般テーマは、「ツーバイフォー工法住宅・建築の技術、生産システム、環境および意匠や計画に関連する研究・開発・調査等」。重点テーマは2つあり、1つ目は、「ツーバイフォー高齢者施設における木材利用効果に関する調査・研究」。例えば、同工法で建てられた老人ホームなどで、そこに入所する高齢者の心理面や健康面での木材利用効果(転倒骨折事故の木造床による軽減効果など)を実例調査で明らかにする研究。2つ目は、「ツーバイフォー長期優良住宅における維持管理に関する調査・研究」。具体的な維持管理の方法、部位、周期及び点検時期について、居住者・消費者の意識、地域ビルダーの対応状況の調査に基づいた体系的な研究を募集する。
 応募者は、若手研究者(筆頭者が40歳代)の個人またはグループ。大学在籍者のほか、民間の企業、設計事務所、NPO法人で研究活動に従事する人も応募できる。
 助成金は1件当たり原則100万円(上限200万円)で、総額400万円を予定している。応募締め切りは1月31日。
 問い合わせ先は、同協会電話、03(5157)0835。