タカラレーベンはこのほど、分譲マンションとしては国内初となる「戸別蓄電池付き太陽光発電システム」を取り入れた「レーベンリヴァーレ横濱鶴ヶ峰ヒルズ」(横浜市旭区、総戸数105戸)を竣工した。
各住戸に太陽光発電システムと、4キロワット時の蓄電池を標準装備したマンションだ。平常時は蓄電池をフル充電しておき、停電時のみ自動的に蓄電池にため込んだ電力使用に切り替わるシステムとした。停電の復旧が見込めない場合は、太陽光発電からの充電で繰り返し使用できる。当然、夜間での対応も可能だ。
蓄電池の容量は4キロワット時だが、過放電による電池本体の劣化を防ぐため、半分の2キロワット時の使用を想定。パソコン、テレビ、冷蔵庫、LED照明を同時に3時間使用できる計算だ。この「3時間」は、昨年の東京電力による計画停電の時間に合わせた数値だという。
同物件は駅遠立地だが、そのネックを吸収するに余りある付加価値としてセールスできたと同社では判断している。また、今回の物件の隣接地には、同様のコンセプトを取り入れたマンション(59戸)と戸建て住宅(36棟)の建設が始まっている。「今後も安心できる住まいづくりの供給に注力していく」(同社)方針だ。
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