エステートタイムズ(東京都豊島区)がまとめた2012年上半期の不動産競売統計(期間入札)によると、落札率が90%前後と高い水準を維持している一方で、落札価格は下落傾向にあることが分かった。
落札価格の売却基準価額に対する乖離率の中央値は1.37(同0.08ポイント下落)で、全地域で下落。東京都(1.29、同0.09ポイント下落)も下げており、2011年以降は全域で下落傾向が鮮明になっている。また、落札物件に対する入札本数も1都3県すべての地域で減少し、2010年上半期に11.1本だった東京都は8.4本となっている。
期間入札物件数は5280件(前年同期比8%減)で、2011年下半期とほぼ同数だった。