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大京、穴吹工務店を完全子会社化 ストック事業の拡大図る

 大京は3月11日、会社更生計画中の穴吹工務店の株式を保有する合同会社ジェイ・エル・ケイとの間で、穴吹工務店の全10万株について譲渡契約を締結した。取得価額は307億円。穴吹工務店は4月1日から、大京の100%子会社となる。

 主にストック事業の拡大を目的としたもの。穴吹工務店グループが保有する約6万8000戸のマンション管理戸数を合わせ、大京グループの管理物件数は50万戸超となる。マンション各戸のリフォームや、全体の大規模修繕の拡大につなげたい考えだ。また、穴吹工務店グループの施工技術や工事監理業務など、大京グループに不足している業務の補完を図る。なお、今回の子会社化を、新築マンション事業の拡大につなげる考えはないようだ。

 穴吹工務店は、2010年9月30日に東京地方裁判所から会社更生計画の認定を受け、14年9月期中の終結を目標に財務健全化を図ってきた。大京も、ジェイ・エル・ケイに一部出資することで支援していたが、計画よりも早く再建のメドがつき、更生手続き終結の申し立てが行われたことなどから、今回の株式取得の決定となった。