三井不動産と竹中工務店は、木造高層建築物として国内最大最高層となる賃貸オフィスビルを東京都中央区日本橋本町一丁目(敷地面積約2500平方メートル)に新築する計画の検討に着手した。想定している規模は、地上17階建て、高さ約70メートル、延べ床面積約2万6000平方メートルのハイブリッド木造構造。23年着工、25年竣工を目指す。
この計画は、主要な構造部材に竹中工務店が開発した耐火集成材「燃エンウッド」など、最先端の耐火木造技術を導入する予定。木材は三井不動産グループが保有する森林のものや国産材を積極的に使用する。構造材に使用する木材量は1000立方メートル超となる見込み。
三井不動産グループは北海道に東京ドーム約1000個分以上となる約5000ヘクタールの森林を保有している。今回は建築資材の自給自足、森林資源と地域経済の持続可能な好循環を実現させ、環境に優しくCO2排出の削減に寄与するプロジェクトとする。同規模の一般的な鉄骨造オフィスビルと比較して、建築時のCO2排出量を約20%削減する効果を想定しているという。
また大規模施設系建築に注力している三井ホームや木材パネル供給を行っている三井ホームコンポーネントなど、三井ホームグループのノウハウも生かす。
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