東急不動産、東急不動産SCマネジメントは、既存の商業ビルをリノベーションし、12月21日に「キュープラザ新宿三丁目」(東京都新宿区)として開業した。東急不動産の都市型商業施設ブランド「キュープラザ」の6番目の施設となる。
同物件は地下2階、地上8階建てで、延床面積は5980.83平方メートル。地下鉄・新宿三丁目駅直結という立地を活用するため、同社が展開する会員制シェアオフィス「Business-Airport(ビジネスエアポート)」、クリニックやドラッグストアなどのテナント構成とした。
リノベーションの主なポイントは、既存の建物躯体を生かしつつ街の雰囲気と調和した建物正面部、視認性の高いガラスサッシの採用、エレベーターの増設、空調設備の刷新の4つ。正面部は高級感のあるアルポリック板と金属板、LED照明を採用することでイメージを一新した。
エレベーターの増設は、既存客用エレベーターに隣接していたダクトスペースを移設することで設置スペースを確保し行った。施設利用者の利便性が向上した。空調方式は、竣工時設置の水熱源ヒートポンプ方式から高効率の空気熱源ヒートポンプによる個別空調方式に改修した。冷房能力が従来比62%増となるなど空調能力が高まり、省エネ性能も向上した。
同ビルは92年の建築で、スポーツを中心とした商業施設として使われたのち、05年からはブランドリユースデパートとして20年3月まで営業していた。
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