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津田沼・新所沢パルコを閉店へ、40年近い歴史に幕 J・フロント

 百貨店経営のJ・フロントリテイリング(東京都中央区)は、連結子会社のパルコ(東京都渋谷区)が運営する、ファッションビル「津田沼パルコ」を2023年2月28日に、「新所沢パルコ」を2024年2月29日に、それぞれ営業を終了して、閉店することを2021年2月24日に決めた。いずれも駅前に立地しており、跡地活用の行方を含め、地域経済に少なからず影響を与えそうだ。それぞれ40年近い歴史に幕を閉じる。

 グループ事業の再編による経営効率の向上や、事業・店舗の将来性や成長性について厳格に見極め、今回の判断となった。両店ともに従業員は配置転換により雇用を継続する。

 津田沼パルコ(千葉県船橋市前原西2の18の1)は、1977年7月に津田沼駅前に開業した。改装や営業力の強化、運営手法の効率化などに取り組んでいたが、近年は減損損失を計上していた。賃貸借契約の満了時期をふまえて営業を終了する。

 新所沢パルコ(埼玉県所沢市緑町1の2の1)は、1983年6月に新所沢駅前に開業した。大型専門店の導入などでテコ入れしてきたが、近年は同駅周辺や郊外競合店で開業や増床リニューアルなどが進行し、取り巻く商環境の変化や設備関連の投資負担などを勘案し、営業を終了する。