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三井不など、関内駅前の大型複合開発 来年3月グランドオープン

 三井不動産を代表企業とする、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険、竹中工務店、ディー・エヌ・エー、東急、星野リゾートの8社は9月24日、JR関内駅前に「横浜市旧市庁舎街区活用事業」として建設中の「BASEGATE横浜関内」(延べ床面積約12万8500平方メートル)を2026年3月19日にグランドオープンすると発表した。同街区は、オフィスや新産業創造拠点、飲食店を中心とした商業エリア、旧横浜市庁舎行政棟を保存・活用したホテルなどからなる大規模ミクストユース型プロジェクトという。

 商業エリアには、日本最大級の常設型ライブビューイングアリーナ、遊びとテクノロジーを融合させたエデュテインメント施設も入居する。

 「タワー」12~33階のオフィスエリアは地域のビジネス拠点としての役割を担う。オフィスエリアへの玄関口であるスカイロビー(11階)には、ラウンジ、カフェ、コンビニ、シェアオフィスなどを整備し、多様な人が集い、自由なコミュニケーションや発想を生む、快適で創造的な空間を目指す。

 11階に開設予定のイノベーションの芽を育むシェアオフィス&コワーキングスペース「co-ba kannai/yokohama」(仮称)には、会員向けワークスペースに加え、オフィステナントも利用可能な会議室や、オフィステナントとco-ba会員が交流できるコミュニケーションスペース、自社製品等を紹介できるショーケースなどを設置する予定だ。運営は、豊富な施設運営実績を持つBa&Co Incが担当する。多様な入居者ニーズに応えることで、ビル全体の価値向上に寄与し、横浜関内エリアの人とアイデアが交差する場所を作り出すとしている。

 また、「OMO7横浜by星野リゾート」は、村野藤吾設計のモダニズム建築「旧横浜市庁舎行政棟」を「レガシーホテル」として活用する。今年8月5日に「旧横浜市庁舎行政棟」が、戦後の建造物として初めて「横浜市認定歴史的建造物」に認定された。2026年春の開業に向け今年10 月22 日から宿泊予約受付を開始する。