本書は第2次安倍政権下で発生した3回目の不動産バブルと金融機関の融資姿勢の変化によるバブル崩壊、その直後に襲ったコロナ禍による不動産市況の変化を解説し、そこから「ポストコロナ」の不動産市況を予測したものだ。著者は長く不動産市況の分析に携わっており、3回目の不動産バブル発生とその崩壊を豊富なデータから丁寧に読み解く。
そして、「コロナ特需」による住宅市況の活況と、商業施設とホテル事業の打撃といった変化を分析。更には、人口動態や気候変動などの外部要因にも触れながら、不動産市場の未来と新型コロナから学ぶべきことは何かを示唆する。A5判、228頁、価格1600円(税別)、日本経済新聞出版刊。