知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 375 日本の三大美林 〝人工〟美林、主に建築用材に
日本の国土は70%が森林です。森林の中でも特に優れた美観を有するものを「美林」と言い「三大天然美林」として青森県の青森ヒバ、秋田県の秋田スギ、長野県の木曽ヒノキが挙げられます。これらの森林は長い年月を(続く) -
知って得する建物の豆知識 374 暖炉と薪ストーブ コストや地域性にも注意を
筆者の設計した住宅には多くの場合、暖炉を設けました。施主が希望するケースもありますが、設計案に盛り込むことで、実現したものも少なくありません。 暖炉の良さは理解されても、その運用となるとなかなか(続く) -
知って得する建物の豆知識 373 工法・構法と構造 混用されることも
建築用語として、戸惑う言葉に「工法と構法」があります。「構法」(かまえこうほう)と「工法」(えこうほう)に区別されますが、同じ読み方で2つの漢字があるため、違いが分かりづらいのです。 また、建築業界(続く) -
知って得する建物の豆知識 372 生成AIと建築設計 建築家は不要になるのか
2022年11月の公開以来、生成AIブームを巻き起こしているChatGPT。本コラムをお読みの皆様も、生成AIを試された方が多いと思います。そして、実際の結果をご覧になって、これはただならぬ技術革新が起きそうだとお(続く) -
不動産現場での意外な誤解 売買編205 所有者不明土地でも相続登記ができる?
Q.所有者不明土地関連の国の施策については、このたびの一連の民法・不動産登記法等の改正などで大きく前進すると思いますが、私達宅建業者の事業は、どのような進展が見込まれますか。 A.その点については、地域(続く) -
知って得する建物の豆知識 371 屋敷林と鎮守の森 燃料や建築材としての役割も
「屋敷林」とは狭義では家屋を取り囲むように設けられた樹林で、過酷な気候や自然災害などから家屋を守る防風・防砂・防備機能に加え、燃料や建築材を確保する目的として作られた森林です。特に季節風が強い地域や(続く) -
不動産現場での意外な誤解 売買編203 市街地の所有者不明土地は利用価値がある?
Q.前回、このコーナーを読んでいて、今から数年前に掲載された埼玉県のさいたま市の老朽家屋のことを思い出しました。あれは確か「所有者不明」の物件でしたよね。 A.そうです。正確には所有者(相続人)かどうかわ(続く) -
知って得する建物の豆知識 370 住まいの耐火性 性能を上げる考え方は2通り
建物の耐火性を上げる考え方は二通りあります。一つは燃えない材料で造ること、もう一つは可燃物への酸素供給の遮断です。燃えにくい材料として最初に考えられるのがコンクリートですが、例えば住宅レベルで考える(続く) -
知って得する建物の豆知識 369 制震と免震 縦揺れ、横揺れの違いにも注意を
最近は大きな地震が少なく、関心が薄れていますが大きな地震があるとハウスメーカーやマスコミが話題として取り上げるのが制震構造(以下、制震)と免震構造(以下、免震)です。適切な耐震設計を行えば免震や制震は不(続く) -
知って得する建物の豆知識 368 住まいの遮音 音は多様、効果的な材料を組み合わせ
音には高い音(周波数の高い音)、低い音。重い音(音圧の大きい音)、軽い音などがあります。騒音はこれらの音の一つで作られるのではなく、さまざまな音が混ざりあっています。したがって騒音の主成分である音源によ(続く) -
知って得する建物の豆知識 367 建築にまつわる諺(ことわざ) 「下げ墨」から転じたのは?
久しぶりに、建築にまつわる諺についてお届けします。まずは「山師の玄関」。山師という言葉は死語に近く、若い方はご存知ないかと思いますが、山を歩き回って鉱脈や温泉を見つけたり、立木の売買をしたりする仕事(続く) -
知って得する建物の豆知識 366 新しいキッチントレンド 超音波や3Dプリンタ活用も
昭和前期における「台所」の熱源は薪や炭で、煮炊きは「へっつい」と呼ばれる竈(かまど)で行い、洗濯や食器の洗浄は屋外又は屋内にある「流し」で行っていました。戦後、「寝食分離」が広がり、居間の一部に3点式((続く) -
知って得する建物の豆知識 365 大壁と真壁 主流は大壁、木造ブームで真壁も増加
木造の構造方式には「大壁(おおかべ)構造」と「真壁(しんかべ)構造」があります。大壁構造は現在もっとも普及している木構造で、柱や梁などの構造部材を下地材や仕上げ材で上張りした構造です。外部から構造部材を(続く) -
知って得する建物の豆知識 364 モダンデザインと日本 明治政府が派遣した造船技術者の文物
最近は景気の低迷や底なしの円安、先進国だけでなく中国、韓国にも劣る技術力の低下及び遅滞、電気自動車への出遅れなどがマスコミを通じて連日伝えられ、多くの日本人は自信喪失気味です。それを払拭するつもりか(続く) -
知って得する建物の豆知識 363 昭和レトロな工事現場 ドラム缶の焚き火台、終日ラジオが流れ
筆者が若かりし頃、昭和30年代の工事現場は現在とは全く異なるものでした。現在はタッカーの音がたまに聞こえるだけで、後は電動ドリルの低い「ウィーン」という音が聞こえる程度。路上駐車の車もなく、パッと見た(続く) -
知って得する建物の豆知識 362 GRCとヘンプクリート 新素材、一気にブレイクの可能性も
GRC(Glass fiber Reinforced Cement)とは、鉄筋を必要としない新しいコンクリート製品です。耐アルカリガラス繊維で補強したセメント製品として、1965年代後半から実用化されたもので、内外装材や建築用装飾部材等(続く) -
知って得する建物の豆知識 361 混 構 造 木造とRC造、それぞれの良さを
建物の構造には大きく分けて木造(W造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、そして鉄骨造(S造)があり、それぞれメリット・デメリットがあります。今回は構造方式の良いとこ取りを狙った混構造について述べてみます。 コ(続く) -
知って得する建物の豆知識 360 バルコニー・ベランダ・テラス 混同しやすいので注意を
不動産販売の現場でバルコニー・ベランダ・テラスを混同しているセールスをよく見かけます。一般ユーザーも混同している方があり、話が噛み合わないケースも少なからず見受けられます。 まず、バルコニー(Balcon(続く) -
知って得する建物の豆知識 359 車 中 泊 キャンパーから発想した住宅に可能性
キャンピングカーはピンからキリまであり、軽自動車を改造した小さなものから内部にフェラーリが入るようなガレージを持つ、数億円するようなラグジュアリーキャンピングカーまで、実に様々あります。ラグジュアリ(続く) -
知って得する建物の豆知識 358 木 場 江戸時代から木材加工・流通拠点
江戸や大阪、尾張など多くの歴史的な都市は大きな湾に望み、河川などの水運に恵まれています。例えば徳川家康が江戸幕府を構想したのは、莫大に使用される木材供給の可能性を確信したからだとされます。その確信は(続く)