知って得する建物の豆知識 記事一覧
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不動産現場での意外な誤解 売買編203 市街地の所有者不明土地は利用価値がある?
Q.前回、このコーナーを読んでいて、今から数年前に掲載された埼玉県のさいたま市の老朽家屋のことを思い出しました。あれは確か「所有者不明」の物件でしたよね。 A.そうです。正確には所有者(相続人)かどうかわ(続く) -
知って得する建物の豆知識 370 住まいの耐火性 性能を上げる考え方は2通り
建物の耐火性を上げる考え方は二通りあります。一つは燃えない材料で造ること、もう一つは可燃物への酸素供給の遮断です。燃えにくい材料として最初に考えられるのがコンクリートですが、例えば住宅レベルで考える(続く) -
知って得する建物の豆知識 369 制震と免震 縦揺れ、横揺れの違いにも注意を
最近は大きな地震が少なく、関心が薄れていますが大きな地震があるとハウスメーカーやマスコミが話題として取り上げるのが制震構造(以下、制震)と免震構造(以下、免震)です。適切な耐震設計を行えば免震や制震は不(続く) -
知って得する建物の豆知識 368 住まいの遮音 音は多様、効果的な材料を組み合わせ
音には高い音(周波数の高い音)、低い音。重い音(音圧の大きい音)、軽い音などがあります。騒音はこれらの音の一つで作られるのではなく、さまざまな音が混ざりあっています。したがって騒音の主成分である音源によ(続く) -
知って得する建物の豆知識 367 建築にまつわる諺(ことわざ) 「下げ墨」から転じたのは?
久しぶりに、建築にまつわる諺についてお届けします。まずは「山師の玄関」。山師という言葉は死語に近く、若い方はご存知ないかと思いますが、山を歩き回って鉱脈や温泉を見つけたり、立木の売買をしたりする仕事(続く) -
知って得する建物の豆知識 366 新しいキッチントレンド 超音波や3Dプリンタ活用も
昭和前期における「台所」の熱源は薪や炭で、煮炊きは「へっつい」と呼ばれる竈(かまど)で行い、洗濯や食器の洗浄は屋外又は屋内にある「流し」で行っていました。戦後、「寝食分離」が広がり、居間の一部に3点式((続く) -
知って得する建物の豆知識 365 大壁と真壁 主流は大壁、木造ブームで真壁も増加
木造の構造方式には「大壁(おおかべ)構造」と「真壁(しんかべ)構造」があります。大壁構造は現在もっとも普及している木構造で、柱や梁などの構造部材を下地材や仕上げ材で上張りした構造です。外部から構造部材を(続く) -
知って得する建物の豆知識 364 モダンデザインと日本 明治政府が派遣した造船技術者の文物
最近は景気の低迷や底なしの円安、先進国だけでなく中国、韓国にも劣る技術力の低下及び遅滞、電気自動車への出遅れなどがマスコミを通じて連日伝えられ、多くの日本人は自信喪失気味です。それを払拭するつもりか(続く) -
知って得する建物の豆知識 363 昭和レトロな工事現場 ドラム缶の焚き火台、終日ラジオが流れ
筆者が若かりし頃、昭和30年代の工事現場は現在とは全く異なるものでした。現在はタッカーの音がたまに聞こえるだけで、後は電動ドリルの低い「ウィーン」という音が聞こえる程度。路上駐車の車もなく、パッと見た(続く) -
知って得する建物の豆知識 362 GRCとヘンプクリート 新素材、一気にブレイクの可能性も
GRC(Glass fiber Reinforced Cement)とは、鉄筋を必要としない新しいコンクリート製品です。耐アルカリガラス繊維で補強したセメント製品として、1965年代後半から実用化されたもので、内外装材や建築用装飾部材等(続く) -
知って得する建物の豆知識 361 混 構 造 木造とRC造、それぞれの良さを
建物の構造には大きく分けて木造(W造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、そして鉄骨造(S造)があり、それぞれメリット・デメリットがあります。今回は構造方式の良いとこ取りを狙った混構造について述べてみます。 コ(続く) -
知って得する建物の豆知識 360 バルコニー・ベランダ・テラス 混同しやすいので注意を
不動産販売の現場でバルコニー・ベランダ・テラスを混同しているセールスをよく見かけます。一般ユーザーも混同している方があり、話が噛み合わないケースも少なからず見受けられます。 まず、バルコニー(Balcon(続く) -
知って得する建物の豆知識 359 車 中 泊 キャンパーから発想した住宅に可能性
キャンピングカーはピンからキリまであり、軽自動車を改造した小さなものから内部にフェラーリが入るようなガレージを持つ、数億円するようなラグジュアリーキャンピングカーまで、実に様々あります。ラグジュアリ(続く) -
知って得する建物の豆知識 358 木 場 江戸時代から木材加工・流通拠点
江戸や大阪、尾張など多くの歴史的な都市は大きな湾に望み、河川などの水運に恵まれています。例えば徳川家康が江戸幕府を構想したのは、莫大に使用される木材供給の可能性を確信したからだとされます。その確信は(続く) -
知って得する建物の豆知識 357 現場の工場化と多能工 〝腕のよい大工〟の資質変化
セキスイハイムやトヨタホームに代表されるユニット住宅の工法はモジュラーハウス、ユニット工法と呼ばれます。建物を複数の独立した「モジュール」や「ユニット」に分割して工場で生産し、それらを現場で組み合わ(続く) -
知って得する建物の豆知識 356 中古物件のチェック法 その2 全部屋を複数角度から撮影
前回に引き続き中古住宅物件をどのように見るかというポイントについてです。内壁を叩いてみて濁った音や浮いた音が聞こえる場合は、下地の腐りや壁の浮き上がりが考えられます。サッシの下部は結露水が滞留しやす(続く) -
知って得する建物の豆知識 355 中古物件のチェック法 その1 調査点は多いがしっかりと
中古住宅の売買に遭遇したときに、その物件をどのように見るかというポイントです。まずは地盤の良し悪しの推定です。物件の周辺を見回し、道路の波打ち状態や排水溝の歪みなどを確認します。併せて、擁壁のブロッ(続く) -
知って得する建物の豆知識 354 地盤調査 適材適所の方法で
最近では、地盤の強度を担保する地盤調査が広い範囲で採用されるようになりました。地盤調査には多くの種類がありますが、それぞれ得意不得意があり、適材適所な調査方法が必要です。 「標準貫入試験」はいわ(続く) -
知って得する建物の豆知識 353 諺と建築デザイン 時間の洗礼に勝てるか
原動力は功名心 建築デザインは、建築家の思想や美意識、造形哲学、社会認識などに根差しているのはもちろんですが、その原動力の大きな部分を占めるのは功名心、という建築家も少なくありません。その代表格がレム(続く) -
知って得する建物の豆知識 352 建築家・磯崎新 帰還不能点を過ぎた地球への思い
磯崎新さん(1931年生)が昨年末に91歳で亡くなられました。生まれは大分県大分市、学生時代から熟年までは東京、晩年になって沖縄に居を移されていました。磯崎さんが亡くなったことを多くのマスコミが報道していま(続く)