知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 311 トイレのウンチク 近代までは原始的な構造
今から数十年も昔の話ですが、ある衛生陶器メーカーの開発担当者と専門家向けのヨーロッパ建築ツアーに参加した事があります。この担当者はツアーの訪問する先々ではすぐにトイレにこもり、 撮影しまくっていまし(続く) -
知って得する建物の豆知識 310 ジャパンジスタイル 優雅な和のテイスト
6月20日まで東京の世田谷美術館で「アイノとアルヴァ 二人のアアルト」展が開催されてています。アルヴァ・アアルトはサーリネンと並び称されるフィンランド建築界の巨匠です。アイノはアルヴァの妻。夫婦で設計(続く) -
知って得する建物の豆知識 309 床材の変遷 〝暴れ〟をあえて許容も
日本の住宅における床材の変遷を見ると、明治以前は主に、畳か縁甲板が使われてきました。縁甲板(えんこういた・えんこいた)とは縁側や外廊下に使われる幅が3寸(90ミリ)程度の板材で、ここの雑巾掛けは子供の仕事(続く) -
知って得する建物の豆知識 308 物件写真の撮り方 Part2 高画素カメラは必要なし
前回に引き続き、今回も物件撮影の詳細です。 まずは撮影用カメラの画素数です。高画素であれば綺麗な画像が撮れると思いがちですが、高画素と奇麗な画像に相関はなく、使用目的に適した画素数が重要であり、闇(続く) -
知って得する建物の豆知識 307 物件写真の撮り方Part1 天地左右の中心にカメラを置く
以前、スマホを使った物件写真の撮り方を記しましたが、今回は更に踏み込んだ実践編です。撮影機材の基本はミラーレス一眼ですが、古いデジカメでも結構です。安価なミラーレスの中古で、APSサイズがお勧めです。(続く) -
知って得する建物の豆知識 306 コンクリートの進化 長寿化とメンテフリーが重要
コンクリートConcreteとは「固めた」「硬い」などの意味があり、半永久的な個体というイメージがあります。セメントに砂や砂利などの骨材を混ぜて、混練りしたものがセメントで、これを型枠に配置した鉄筋の中に流(続く) -
知って得する建物の豆知識 305 CLT 耐熱・断熱に優れるもコストに難
最近は中高層建築物を木構造にするニュースを目にします。従来、中高層建築物はRC造とS造の独壇場でしたが、木構造がニューカマーとして注目されています。 以前から大断面木構造そのものは存在しており、体育館(続く) -
知って得する建物の豆知識 304 日影規制 客観的に示す日影図が重要
昭和45~48年の高度成長期にはビルなどの建て替えや新築が多数発生しました。これに伴い、時間に追われたダンプカーやミキサー車などが交通法規を無視して爆走したことから、多くの事故を起こしました。また、工事(続く) -
知って得する建物の豆知識 303 夢窓国師 驚くべき空間性
日本を代表する作庭家として小堀遠州と共に尊称されるのが夢窓国師です。夢窓国師は鎌倉時代末から南北朝時代、室町時代初期にかけて活躍した臨済宗の禅僧で、建治元(1275)年に現在の三重県(伊勢国)で生まれました(続く) -
知って得する建物の豆知識 302 建築図面の種類 様々あって建物がある
建築には設計図が必要です。多くの職方に情報を伝え、間違いなく意図通りの建物を建築するための基本となるのが建築設計図です。設計図には多くの種類があり、それぞれが目的を持っています。また、建築は図面だけ(続く) -
知って得する建物の豆知識 301 人気の椅子三脚 実際に座って判断を
以前「知っておきたい椅子三脚」(265回)をお届けしましたが、今回は住宅購入者に人気の高い椅子を三脚選んでみました。 まずはThonet(トーネット社)のS64です。トーネットはブナ材を使った曲木の椅子で世界を(続く) -
知って得する建物の豆知識 300 建築の諺と警句 現代でも役に立つ言葉たち
今回は久しぶりに建築にまつわる諺(ことわざ)や警句についてお届けします。 劇場や舞台が完成して、最初の興行を「こけら落とし」と言います。「こけら」とは木っ端やカンナ屑のことで、屋根に溜まっている「こ(続く) -
知って得する建物の豆知識 299 坪単価 本体工事費は約6割
1坪という単位は3.3m2を表し、畳2枚分の広さです。メートル法が施行されてずいぶん経ちますが、いまだに一般の人には坪や畳のほうが分かりやすいようです。建築の工事費を面積=坪で割ったものが坪単価で、これを指(続く) -
知って得する建物の豆知識 298 リバークルーズ 力の入った建築物を見る
大都市の要件は、そこが観光都市であることですが、そういう意味では東京や大阪は消費の中心ではあっても、観光都市とは言い難いかも知れません。というのも、これは私の尺度で異論もあると思いますが、リバークル(続く) -
知って得する建物の豆知識 297 建築の儀式 荒御魂を鎮め和御魂に
日本は古来よりあらゆる場所や物に精霊が宿るとする「神道」が精神的な背景にありました。八百万の神が存するとする神道の考えは日本だけでなく、キリスト教やイスラム教、仏教などが流布する前はアミニズムやシャ(続く) -
知って得する建物の豆知識 296 風呂の歴史 温泉は僧侶が広めた
我が国で入浴が習慣的に行われるようになったのは8世紀頃です。仏教の伝来とともに入浴という習慣が輸入されましたが、それまでの縄文、弥生時代の長い間、身体は川や湖水、泉等で洗うのが一般的でした。また、風(続く) -
知って得する建物の豆知識 295 建築家のグラス デザインに反映される感性
古今東西、著名な建築家は余技として、絵画を描いたり家具・小物のデザインを行う例が少なくありません。中には建築一筋で、絵画や家具・小物デザインには一切手を出さない建築家もいますが、やはり息抜きとして、(続く) -
知って得する建物の豆知識 294 畳 直交させて敷くのが吉
縄文人や弥生人は、狩ってきた獣の毛皮や葦や菅で編んだ敷物を、土の上に敷いて生活していました。獣の皮や植物の敷物は、当初は一重でしたが次第に重ねて(畳ねて)敷くようになり、これが畳の語源とされます。畳ん(続く) -
知って得する建物の豆知識 293 暖炉 暖を採るより、インテリアに
子供の頃に母親から「打ち寄せる波と、焚き火の炎をジッと見てはいけない」ときつく注意された事があります。理由を聞くと「バカになるから」とのことでしたが、確かにどちらもジッと見ていると、時を忘れ、軽い催(続く) -
知って得する建物の豆知識 291 住まいの吉凶日 様々な知恵がそこにある
関西の重伝建指定地域などに行くと、今でも民家の玄関脇に柊の葉やメザシの頭が飾ってあるのを目にします。これは「柊鰯(ひいらぎいわし)」と呼ばれる習慣で、柊の葉の棘が鬼の目を刺すので門口から鬼が入れず、ま(続く)