知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 250 耐火木造建築 減価償却も普及に拍車
これから寒くなると、ニュースなどで火災の映像を見る機会が増えます。数年前の糸魚川大規模火災では北風に煽られ、あっという間に次々と延焼しましたが、これは密集した旧家屋が多く、不燃化が進んでいなかったこ(続く) -
知って得する建物の豆知識 249 格子・連子 美しい光のコントロール
京都の町家や高山の歴史保存地区を歩くと、アイコンとしての町並みをつくり上げているのが屋根瓦と土壁、そして「格子」や「連子(れんじ)」です。格子は平安時代に神社仏閣や貴族の住宅である寝殿造において「仕切(続く) -
知って得する建物の豆知識 248 長屋と共同住宅 火災時の危険度、トラブルも
「長屋」などという言葉を聞くと落語の熊さん、八つぁんを思い出しますが、東京の世田谷区や文京区、杉並区などでは今日的な問題、すなわち住民トラブルの原因として長屋が浮かび上がっています。 長屋につい(続く) -
知って得する建物の豆知識 247 UA値とη(イータ)A値 補助金活用でZEH仕様に
政府の住宅に関するエネルギー政策は年々厳しさを増しています。これは15年パリで開催されたCOP21でCO2の大幅な削減を宣言したからであり、これに基づいて家庭部門では14年の201(百万トン)を30年には122(百万トン)(続く) -
知って得する建物の豆知識 246 室礼(しつらえ) 一種のコーディネーション
床の間に花や掛け軸を飾る、正月に鏡餅を置くことなど、空間を整え、行事やそこでの振る舞いに意味を与えることを「室礼(しつらえ)」といいます。室礼は「設え」とも書きますが、欧米のクリスマスやハロウィーンの(続く) -
知って得する建物の豆知識 245 ベンチマーク すべての原点がそこにある
ベンチマークは指標という意味ですが、色々な使われ方をします。IT関連ではパソコンに使われるCPU速度の性能評価における基準になる数値をベンチマークとして、経営分野では業界内の優良な経営手法やプロセスと自(続く) -
知って得する建物の豆知識 244 Macへの道 デザイン・建築で圧倒
iPhoneが世界で最も売れている国はアップル社の本拠地である米国ですが、二位は日本です。人口比で換算すれば日本は世界一iPhoneを使っている国かもしれません。 対抗するAndroid機の世界シェアはおよそiPhon(続く) -
知って得する建物の豆知識 243 漆喰と珪藻土 防火性評価で全国へ 珪藻土防カビ材などには注意
ヨーロッパの教会や貴族の邸宅、宮殿などには漆喰が多用されています。また、宗教絵画などは油絵の他に、漆喰を使ったフレスコ画も多く見られます。 フレスコとはイタリア語の「新鮮」という意味で、壁に漆喰(続く) -
知って得する建物の豆知識 242 地下室 防水・排水対策が肝要
ある住宅メーカーが行った実態調査によれば、都市部の建て替え時に「地下室付き住宅」としたケースが全体の7割を超えるそうです。土地の有効利用とライフスタイル拡張への手段として、地下室が求められているとい(続く) -
知って得する建物の豆知識 241 建築的海外旅行術 〝マイマップ〟作成が第一歩
これからの夏休みに海外旅行を計画されている方も多いと思います。建築の本場ヨーロッパへの一般ツアーは名所旧跡や世界遺産を巡るものがほとんど。壮麗な教会建築や著名な宗教画を見せられても、無宗教の日本人に(続く) -
知って得する建物の豆知識 240 ログハウス 乾燥収縮に注意
ログ(Log)とは北ゲルマン語(スカンジナビア系)に属する古ノルド語Legh=「横たわる」に由来する言葉で「横たわる木」という意味です。 ブログの〝語源〟 またログには「記録する」という意味もあります。六(続く) -
知って得する建物の豆知識 239 緑のデザイン 設計同様、慎重な検討が必要
外構の緑について、男性層の関心はそれほど高くありませんが女性層へのアピール度合いが高く、建売物件等では購入決定権を持つ奥様への外構アピールによって売り上げを伸ばしている不動産会社もあります。設計案件(続く) -
知って得する建物の豆知識 238 和瓦 地場独自の技術が支えに
地方で根強い需要 東日本大震災や熊本地震の影響で、和瓦の需要は減少傾向にあります。全国規模で見ると、現時点では戸建住宅のおよそ半数が和瓦ですが、建て替えや葺き替えで再度和瓦が使われるケースは少なく(続く) -
知って得する建物の豆知識 237 トーネット 世界で最も売れた椅子
カフェやスナックなどでよく目にするのが曲げた木をフレームに使った軽量な椅子です。椅子などを製作する際に、木材を曲げる技法を「曲げ木」と言います。曲げ木の椅子として歴史上最も有名なのはトーネット社のNo(続く) -
知って得する建物の豆知識 236 セメント板 全てがノンアス、波形スレート 超高強度の登場も
モルタルよりも強く セメントはコンクリートやモルタルの主原料で、石灰石・粘土・けい石・酸化鉄などを混ぜ合わせてできています。これに、水を混ぜて混練りすると、石灰石の水和作用によって硬化します。モルタ(続く) -
知って得する建物の豆知識 235 有機的建築 そこには数学的裏付けも
建築デザインには有機的と無機的があります。無機的デザインの代表はバウハウスに源を発する、シンプルでクリーンなデザインです。北欧のモダンスタイルや現在我々が目にするオフィス、ショップ、住宅で最も多いス(続く) -
知って得する建物の豆知識 234 モノコック構造 殻からの発想 耐力高い駆体を構成
古い自動車の構造はラダーフレーム構造と呼ばれ、車の前部から後部に渡された梯子状のフレームにエンジン、トランスミッションやドライブシャフト、車軸などが取り付けられていました。現在もトラックなどの大型車(続く) -
知って得する建物の豆知識 233 緑の効果 環境に多くのメリット メンテナンス費用も重要
竣工したばかりの、むき出し状態で建っている住宅は、周辺環境との調和がとれていません。しかし、植栽が施工されると雰囲気が一変し、あたかもずっとそこに建っていたかのような落ち着いた印象になります。庭木が(続く) -
知って得する建物の豆知識 232 北欧の巨匠アールト 人間味あるデザインが魅力 フィンランドでモダニズムを開花
1900年代前半、北欧諸国では巨匠と呼ばれる建築家を多く輩出しました。デンマークのヤコブセン、スウェーデンのアスプルンド、フィンランドのアールトやサーリネン父子などです。のちに北欧の巨匠たちは工芸運動が(続く) -
知って得する建物の豆知識 231 断熱の手法 外張りはコスト高が難
住宅の省エネ性能を上げるには省エネ機器類の導入も必要ですが、環境を構成する躯体の断熱性能向上が最も効果的です。 断熱の手法には「外断熱」と「外張り断熱」「充填断熱」とがあります。「外断熱」とは、鉄(続く)