知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 337 曲面の壁や天井はどう造る 職人の腕がモノを言う場面も
建築は基本的に平面で構成されています。しかし、デザイン的に曲面(R面)を取り入れることで、自然物に近いイメージが付加され、より身近な造形として建築を感じることができます。 曲面には二次曲面と三次曲(続く) -
知って得する建物の豆知識 336 床材の選択 色柄よりも体感や質感
インテリアは床・壁・天井という3つのエレメントで構成されています。天井は日常触れることはなく、視覚からは最も遠い位置にあり、質感よりも形状が重要です。壁は手や身体で触れることがあり、視覚的にも、天井(続く) -
知って得する建物の豆知識 335 音の性質と遮音 材質と重量が左右
音の三要素は「大きさ」「高さ」「音色」です。大きさは振動の振れ幅で、高さは1秒間の振動数(周波数)、音色は音の波形により変化します。分かりにくいのは音色ですが、純音であれば単調なサインカーブですが、楽(続く) -
知って得する建物の豆知識 334 外壁の素材 モルタル、飛躍的に性能向上
主に住宅分野で使われる外壁には大きく分けて5種類あります。定尺で造られたパネルや板を下地に取り付ける「サイディング」、セメントを主材料にして吹き付けやローラー、手塗りで仕上げる「モルタル」、軽量気泡(続く) -
知って得する建物の豆知識 333 「火山のふもとで」 現実突き詰めて、本質の美へ
建築家が主人公の小説は「美しき町」(佐藤春夫)や「ランドマーク」(吉田修一)、「水の迷宮の夢」(ヨシフ・ブロツキー)など多数ありますが、建築そのものや、建築事務所の仕事についての蘊蓄(うんちく)を中心に、描(続く) -
知って得する建物の豆知識 332 照明計画 配線計画と合わせて進行
照明は、暮らしの中にゆとりやくつろぎを演出する効果をもたらし、生活に潤いを与えてくれます。照明の使い方一つで、住空間のイメージは大きく変わります。新築時の照明計画は間取りの変更で大きな影響を受けます(続く) -
知って得する建物の豆知識 331 アースシップ SDGsにつながる持続可能な生活
世界には思いもよらない、想像を超えた建築物がたくさんあります。映画にもなっていますが、ピカソやアンドレ・ブルトンが絶賛し、フランス政府指定の重要建造物となった「シュヴァルの理想宮」は、フランス南部オ(続く) -
知って得する建物の豆知識 330 工事記録の真性 追いつけないデジタル技術
国や地方自治体が発注する公共工事などでは工事記録が義務付けられています。これは、手抜き工事が横行した高度成長期に建築物の品質を担保するために考えられた方法です。各施工段階ごとに、設計図書、仕様書に規(続く) -
知って得する建物の豆知識 329 デザインの言語 現代は企業ブランディングに
60~70年代において、建築のデザインは音楽や絵画、彫刻などを包括する哲学であり、哲学は言葉で表されるという概念が支配していました。言語による建築デザインが隆盛を極めており、多くの建築家は戦後の日本的な(続く) -
知って得する建物の豆知識 328 壁面緑化 メンテナンスが何より大事
壁面緑化とは、建物や構築物などを植物で覆うことで、緑で覆われたコンクリートの外壁やエクステリア、土木構築物は目に優しく、あまり美しくないデザインであっても、それを覆い隠し環境に溶け込ませることができ(続く) -
知って得する建物の豆知識 327 輸入設備機器 おしゃれだが故障に閉口
住宅系の新築不動産物件では建築物の付加価値を上げるために、キッチンや水回りに輸入設備機器を導入するケースが少なくありません。確かにデザイン性に優れた輸入機器はカタログ映えしますし、展示場に来場した奥(続く) -
知って得する建物の豆知識 326 建具とデザイン 脱炭素で期待 木製サッシ
インテリアやエクステリアの開口部に使われる部材を建具と言います。建築物の部材で、可動することで機能を発揮する数少ない部材の一つが建具です。建築工事の見積書でも「建具」として独立した項目が設けられる重(続く) -
知って得する建物の豆知識 325 指物(さしもの)とは? 隠れたところに技術あり
「風が吹けば桶屋が儲かる」とは、一見関係ないものが、巡り巡って実は関係していることの喩えとして使われます。話としては、大風が吹けば土埃が立ち、盲人が増える→当時の盲人は三味線を生業(なりわい)とするの(続く) -
知って得する建物の豆知識 324 敷地の調理法 難しい素材に挑み、良い結果に
整然と区画された宅地造成地は設計という面では大変やりやすいのですが、面白味という点では、可もなく不可もないという設計になりがちです。一方、問題をはらんだ個性的な敷地であればあるほど、設計意欲やインス(続く) -
知って得する建物の豆知識 323 クセ玉系木造建築5選 付和雷同では見逃すぞ
日本の記憶されるべき木造建築と聞くと「東大寺大仏殿」「法隆寺五重塔」「正倉院正倉」が思い浮かびます。しかし、異質ながら記憶されるべき木造建築群があります。筆者が若かりし頃、設計事務所に勤務していたと(続く) -
知って得する建物の豆知識 322 面白い現場用語 建築業界はその宝庫
どの業界にも普通は使わない言葉や、普通に使う言葉だとしても一般とは意味が異なる業界用語があります。奈良時代から連綿と続く建築業の世界はそういった意味で、業界用語の宝庫とも言えます。 例えば「朝顔」(続く) -
知って得する建物の豆知識 321 チョーキングとエフロ いずれも対処厄介な現象
外壁や塗装部分には経年変化によって様々な現象が生じます。場合によっては美観を損ね、トラブルに発展することもあり、その一つにチョーキング現象があります。チョーキング(白亜化)とは黒板に使うチョークから由(続く) -
知って得する建物の豆知識 320 ストリームライン・モダン 下地を作った〝時代のデザイン〟
少し時代設定の古いアメリカ映画などには、曲線を多用した美しいホテルなどが登場します。いわゆるアール・ヌヴォー様式とは異なる、どこか客船のデザインを彷彿させるテイストです。これはストリームライン・モダ(続く) -
知って得する建物の豆知識 319 ポーラスコンクリート 環境配慮の構造物が可能
コンクリートは堅固で蜜実、構造強度が高く建築物や橋脚などの土木構造物に使われるというイメージですが、隙間だらけ(空隙率は30%前後、自然の土壌は50%前後)の組成を持つポーラスコンクリート(以下PC)もあります(続く) -
知って得する建物の豆知識 318 金属屋根 環境面でも優れもの
屋根材には瓦などの粘土系、セメント系、セメントに繊維質を混入して薄く仕上げたスレート系、金属系があります。粘土系は他の材料に比べ重量があるので遮音性や断熱性に優れていますが、建物がトップヘビーになる(続く)