知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 (98) 太陽熱温水器 ローテクながら抜群のコスパ
先日、若手建築家数人に、最近のメーカー主導によるスマートハウスをどう思うかと聞いたところ、非常に懐疑的な感想を聞かされました。 それは、機器生産にかかわる環境負荷の問題、機器寿命とイニシャル(続く) -
知って得する建物の豆知識 (97) カーボン・コンポジット 高い強度持つ繊維素材
先月末、オランダのアムステルダムに、『巨大な浴槽』と呼ばれる建物が登場しました。約10年がかりの改修工事を終えた、アムステルダム市立美術館の新館です。 オランダの建築界はワイルドなデザインが特(続く) -
知って得する建物の豆知識 (96) 京間と江戸間 変幻するモジュール
足が先か靴が先か? 京間はこれと逆の発想で、畳のサイズから基本モジュールを決めます。畳1枚は1910ミリ×955ミリのため、柱寸法が120ミリと仮定すると基本モジュールは985ミリとなります。京間は畳の(続く) -
知って得する建物の豆知識 (95) サイディング 施工性の良さでシェア席巻
戸建て住宅の外壁材としては湿式モルタル、吹き付け材、タイル、金属パネル、軽量コンクリートパネル材などがあります。現在、最も多く使われているのはサイディング材で、新築戸建て住宅のおよそ6割を占めてい(続く) -
知って得する建物の豆知識 (94) ハードウッド 南洋材が注目の的
建築用の木材には杉や桧(ひのき)、松など多くの樹種が使用されます。木材の性質によって構造材、造作材、建具材、仕上げ材など、まさに適材適所で使い分けられてきました。しかしながら、ことエクステリア材に(続く) -
知って得する建物の豆知識 (93) 几帳面 間仕切りが語源
世の中は夏休みということで、今回は少々気楽な話題です。以前「うだつが上がる」など建築の諺(ことわざ)についてお話しました。その続きです。 よく「あの人は几帳面(きちょうめん)だから」などと言いま(続く) -
知って得する建物の豆知識 (92) 地中熱利用 規制必要な時期に
原発4基の発電量節約 地中熱利用の方は特別な場所は必要なく、日本全国どこでも利用できます。地中内部の温度は、外気温に比べ1年中安定しており、ほぼ14度前後に保たれています。この安定した温度を夏は(続く) -
知って得する建物の豆知識 (91) ヒートブリッジ 細い、強靱な構造体でつなぐ
熱は常に、高い方から低い方へ流れます。建築物の断熱が魔法瓶のように全く均一であれば、時間の経過に従って一定の熱が均一に失われていくだけですが、そのような断熱方法は現実には存在しません。 断熱(続く) -
知って得する建物の豆知識 (90) ガラスの防犯性 大きさとウラハラ
一般ユーザーが住まいに望むもののうち、比較的上位に来るのが『大きな開口部』です。 戸建て侵入犯の7割が「窓」 しかし、これは防犯上の弱点にもなります。現に警視庁の調査によれば、戸建て住宅に(続く) -
知って得する建物の豆知識 (89) 断熱基礎 シロアリ対策が必須
これから間違いなく来るであろうエネルギー需給の逼迫に対し、省エネの観点から、建物の断熱は大変重要な要素です。 断熱法には、断熱材を構造材の躯体内部に施工する内断熱と、躯体の外側に施工する外断(続く) -
知って得する建物の豆知識 (88) トラス 小さな質量で強い構造
先ごろ供用が開始された東京湾の「東京ゲートブリッジ」は別名「恐竜橋」と呼ばれ、その特異なデザインが親しまれています。名前の由来は、片持ちの構造体が左右から恐竜の横顔のようにせり出し、中央部で接続(続く) -
知って得する建物の豆知識 (87) 鉄筋コンクリート 偶然の〝良いとこ取り〟
20世紀以降の現代建築を形づくったのは、鉄筋コンクリートの発明です。 モルタル普及は紀元前 コンクリートという素材の原型は紀元前からあり、モルタルとして組積造の目地に用いられてきました。ヨ(続く) -
知って得する建物の豆知識 (86) 備蓄を考える シェルターでの防御も
3.11以降、スーパーには「防災用品コーナー」が常設されるようになりました。そして、行政などによる地震・津波被害予測がマスコミから流れる度に、その品ぞろえが拡充するように見えます。 今後起きるで(続く) -
知って得する建物の豆知識 (85) 木材の等級 「目視」と「機械」でクラス分け
■JAS規格で強度測る 木材には審美的な等級のほかにもう1つ、「JAS規格区分」があります。規格は構造用製材、造作用製材、下地用製材、広葉樹製材に分かれていますが、重要なのは構造用製材で、「目視等級区(続く) -
知って得する建物の豆知識 (84) ライトウェル 採光と通風に効果
個人住宅の仕様を決める際、人気が高いのが「床暖房」「グラッシー(開口部が大きい)な浴室」「トップライト」です。 床暖房に関しては、もはやマストアイテムと言えるほど奥様方からの要望が強く、キッチ(続く) -
知って得する建物の豆知識 (83) タブレットのアプリ 充実度からおススメは
高性能なタブレット端末が出そろってきました。アップルのiPadも第三世代になり、画面解像度や処理速度などますますパワーアップしたようです。 これらの情報端末で重要なのは、使いやすいアプリケーショ(続く) -
知って得する建物の豆知識(82) HEMS 低減効果がポイントに
発電所で発電された電力の消費割合を見ると、産業・業務用でおよそ7割が消費され、残りの3割が家庭で消費されています。各分野での節電は化石燃料の消費を抑え、全原発の停止に備える意味から、継続的かつ徹底(続く) -
知って得する建物の豆知識(81) C値とQ値 地域によって異なる基準
ハウスメーカーのカタログを読むと、『C値』や『Q値』などという言葉を目にします。 値が小さいほど高気密 C値とは『相当すきま面積』のことを指し、建物全体における「すきま」の面積を表します(表(続く) -
知って得する建物の豆知識(80) 若手建築家の住まい
筆者は仕事柄、世界の新しい建築やプロジェクトの紹介サイトを定期的に閲覧しますが、こと住宅に関しては日本の若手建築家が設計したものは独特のテイストを持っており、説明を読む前から彼らの設計と分かってしま(続く) -
知って得する建物の豆知識(79) ダイアフラム
ダイアフラムとは、音響工学ではスピーカーなどの振動板のこと、建築分野では狭義として「剛性を持った面」を指します。その代表的な例が「剛床(ネダレス工法)」です。 ■2階を根太レスの厚床に 通常(続く)