廣田信子の紙上ブログ マンション管理応援歌 記事一覧
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マンション管理応援歌No.56 廣田信子の紙上ブログ 区分所有者は引退できない
82歳の天皇陛下が、「生前退位」を望むお気持ちを述べられました。引退がない象徴天皇の厳しさを改めて知り、失礼承知で、引退がない区分所有者のことと重ねました。引退ができないことが合意形成に大きな影響を及(続く) -
マンション管理応援歌No.55 廣田信子の紙上ブログ 被災マンションを悩ます被害判定(3)
被災マンションの被害判定の4番目は地震保険の損害判定です。熊本県は地震の危険度が低いと言われ、一番高い首都圏等に比べ、保険料率は3分の1ですから、マンションの地震保険加入率は意外に高かった印象です。地(続く) -
マンション管理応援歌No.55 廣田信子の紙上ブログ 被災マンションを悩ます被害判定(2)
前号では、マンションの被害状況の判定のうち、(1)応急危険度判定、(2)罹災証明認定基準による判定について紹介しました。(2)による判定は、「全壊」「大規模半壊」「半壊」と言葉は厳しく響きますが、目視で確認(続く) -
マンション管理応援歌No.53 廣田信子の紙上ブログ 被災マンションを悩ます被害判定(1)
先日、ようやく熊本に伺いました。改めて、今被災マンションが直面している課題は、東日本大震災時と驚くほど同じでした。なかなか経験は共有されないのです。 被害が大きいところほど、まったく手がついていま(続く) -
マンション管理応援歌No.52 廣田信子の紙上ブログ 「建替え検討委員会」は安易に設置しない!
「建替え検討委員会」って、つくっただけで揉めます。どんなに、「建替えを前提にした委員会じゃない」といっても、建替えに興味がある人が集まるのですから、当然、建替えの方向に進みたくなります。と、少なくと(続く) -
マンション管理応援歌No.51 廣田信子の紙上ブログ 長生き社会は認知症との共存
認知症の居住者対応が大きな課題になっています。認知症の発症率は85~89歳で41%、90~94歳で61%、長生きは認知症との共存でもあるのです。現在の平均余命は男性80歳、女性87歳と、40年前と比べると7~8歳延びてい(続く) -
マンション管理応援歌No.50 廣田信子の紙上ブログ おすそ分けは難しい?
先日、女性の理事長さんが、菜園で収穫した野菜が食べ切れなくて困って…ご近所におすそ分けしたいと思っても、相手に「お返ししなくちゃ」と気を使わせると思うと、なかなかあげられない…と。 私なら喜んでいた(続く) -
マンション管理応援歌No.49 廣田信子の紙上ブログ 大型マンションの理事会運営は大変
前号で、理事会より力を持つ専門委員会とのトラブルが多いけど、そもそも理事会から独立した機関に重要課題の検討を任せるのはどうなんだろう…という話をしました。大型マンションでは、理事会が扱う課題は多く、(続く) -
マンション管理応援歌No.47 廣田信子の紙上ブログ 「専門委員会」って必要?
「専門委員会」を巡るトラブルが相変わらず多いです。特に大規模修繕工事等を検討する「修繕委員会」が力を持ち過ぎ、業者選択を巡って理事会と対立し、理事への個人攻撃といったことまで起きるのです。 実は私(続く) -
マンション管理応援歌 No.47 廣田信子の紙上ブログ 「信頼して預ける」は愛が足りない
福山雅治さん宅のコンシェルジュ事件で、管理会社は大変だったと思います。 報道の2日前、「コンシェルジュが合鍵を使って住居に侵入し逮捕されそう、その役割や対策を教えてほしい」と電話取材がありました(続く) -
マンション管理応援歌No.46 廣田信子の紙上ブログ コミュニティ活動にそんなにお金は必要?
マンションのコミュニティ活動というと、お金の集め方と使い方ばかりが議論になっていますが、そもそも、そんなにお金は必要かしら…と思います。 様々な工夫で 一応自治会をつくって行政からの補助金と資源回収(続く) -
廣田信子の紙上ブログNo.45 マンション管理応援歌 使用言語を規約に書く?
日本語が分からない外国人居住者や区分所有者が増え、掲示物や配付物をどうするか困っている管理組合が多いです。外国人といっても、対象となる言語は何種類にもなります。 居住ルールに関する掲示等は、費用が(続く) -
マンション管理応援歌No.44 廣田信子の紙上ブログ 嘘と脅しで固めたヤミ民泊の実態
管理組合の総会シーズンですね。今回、総会の議案に民泊禁止の規約を入れたマンションが多いと思います。 この1年で民泊はあっという間に広がりました。マンション民泊は、ほぼ全部がヤミ民泊です。しかも、ホス(続く) -
マンション管理応援歌No.43 廣田信子の紙上ブログ 「住みつなぐ」マインドはどこから
国が建替えを伴う団地再生の新たなスキームを考えていますが、これを活用できる可能性がある団地はごく少数です。大多数は、マンションを世代を超えて、80年、100年と住みつないでいくマインドに切り替えていかな(続く) -
マンション管理応援歌No.42 廣田信子の紙上ブログ 安心な住環境は〝表札〟から
昔は当たり前だった表札や集合郵便受けのネームを出さない人が増えています。個人情報、プライバシーうんぬんと言いますが、マンションコミュニティ研究会で行ったアンケート調査では、面倒だから、周りも出してい(続く) -
マンション管理応援歌 No.41 廣田信子の紙上ブログ 総会決議より理事会が上?
総会で決議されたことを次の理事会が反故にすることによるもめごとが多いです。新旧理事の間で感情がこじれて対立が尾を引き、8年裁判が続いた管理組合もあります。 言うまでもなく総会決議を理事会で反故にする(続く) -
マンション管理応援歌No.40 廣田信子の紙上ブログ 合意形成はワークショップから
最近の講演で、よくワークショップの話をしますので、興味を持たれる方が増えています。合意形成は管理組合にとって大事業ですから。 ワークショップは、多くの人が参加し、自由な意見を出し合うことで、自分た(続く) -
マンション管理応援歌 No.39 廣田信子の紙上ブログ 総会出席によるプラス体験を
前号では、総会の出席率を増やす方法として、手書きのカードを添える方法を紹介しました。ひと手間かけて「その人」に出てほしいという思いを伝えることで、「自分の所属するグループに貢献したい」という人間の本(続く) -
マンション管理応援歌 廣田信子の紙上ブログ No.38 手書きカードが総会出席率を上げる
先日、テレビで手紙の復活を特集していました。文具店には、様々な便せんや封筒が溢れ、売れ行きがいいようです。 また、文通を取り次ぐ会社ができ、架空の住所と名前で文通ができることからペンフレンドとの文(続く) -
マンション管理応援歌No.37 廣田信子の紙上ブログ 価値観の違いでなく美学の問題
前号で、人は皆、価値観や考え方が違うので、それを前提に「対立」をつくらない合意形成を…と書きました。でも実際には、それ以前のもめ事がほとんどじゃないかと実は思うのです。議論の大前提の「何のため(続く)