営業・データ

景気DI、調査開始以来初めて50を上回る 帝国データ調べ

 帝国データバンクがまとめた14年3月の景気動向調査(全国)によると、景気動向指数(DI:0~100、50が判断の分かれ目)は前月比1.4ポイント増の51.0となり、調査開始以来、初めて50を上回った。
 3月は消費増税を直前に控えて、駆け込み需要がピークとなり、景気上昇の原動力となった。2月までは耐久財が駆け込み需要の中心だったが、3月は家電や家具などに加え、食料品や日用品関連へと広がった。
 業界別に見ると、「不動産」は前月比1.5ポイント増の50.0となり2カ月ぶりに改善した。「建設」は同0.3ポイント減の56.0で3カ月連続の悪化。資材価格の値上がりによる収益環境の悪化や人手不足による労務コストの上昇などが生じている。
 今後について、帝国データバンクでは、「消費増税により景気は一時的に落ち込むものの、ゆるやかな上昇過程が持続する」と見ている。