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グッドデザイン大賞候補「ホシノタニ団地」で交流イベント 結婚披露式も

 10月28日に発表される「グッドデザイン大賞」の候補作品としてノミネートされている「ホシノタニ団地」で23日、地域全体の交流を目的とした「ホシノタニマーケット」が開催された。団地居住者のほか、多くの地域住民も集まった。

 当日は、ワークショップやクラフト、野菜マーケット、雑貨販売、カフェコーナーなど多岐にわたる出展があったほか、このほど婚姻届を提出した団地居住者のウェディング披露式も行われた。

 「ホシノタニ団地のこの空間に感動して入居した」と語る新郎の今村さん。「大好きな団地で、こんなにも素敵なパーティーを開催していただき本当に嬉しい。皆様のお陰です」と謝辞を述べた後、「これからは二人で手を取り合い、絆を深め、愛を育み、ホシノタニ団地の『物語』に相応しい家庭を築き上げたい」と力強くあいさつ。幸せ一杯の二人に対し、会場からは惜しみない祝福の拍手が送られた。

 ホシノタニ団地は、小田急電鉄が小田急線座間駅前(神奈川県座間市)で約50年前に建設した団地をリノベーションしたもの。ブルースタジオが企画・設計監修を手掛けた。

 建物だけでなく、衰退が問題視されている郊外エリアの『価値』も再生する事業手法の一つとしても注目されており、4085件の応募があった16年度グッドデザイン賞(主催=日本デザイン振興会)では、大賞候補の最終6作品に選ばれている。大賞の発表は10月28日。