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リコー 個人事業主、中小企業向けVRツアー作成コンテンツ国内提供

 リコーは、360度画像によるバーチャルツアーの作成・公開が可能なクラウドサービス「RICOH360 Tours」の国内提供を7月15日から開始した。昨年7月に海外市場での提供を開始し、現在、3万超のユーザーを抱えるコンテンツ。同社の360度カメラ「シータ」とスマートフォンのアプリケーションを使い、だれでも不動産物件の内見や施設紹介といった多様な用途に活用できるVR映像の作成や公開、情報共有ができる。

 「360 Tours」の国内提供では、人工知能(AI)が360度のパノラマ画像にコンピューターグラフィックス(CG)家具を自動配置する「AIステージングβ版」を追加するとともに、独自のAIによる超解像、明るさ補正、動画生成、画像切り出しの機能を搭載した。

 また、同社は国内向けには14年から「THETA 360.biz」を提供。同サービスでは、大規模ポータルサイトなどとのAPI連携や請求書払い対応など、日本市場に特化したサービスを訴求していた一方、公開上限数の無制限化や、小規模事業者の気軽な利用といった顧客の要望があった。

 それを受け、「360 Tours」では、公開上限数、月間PV上限数、データ保存量を無制限とした2種類の料金プラン「Proプラン」「Businessプラン」を用意したほか、追加ユーザー数での課金体系を採用することで、個人事業主や中小企業の事業者などが、高機能なサービスをリーズナブルな価格で利用できる体制の構築を図った。

 同サービスの国内市場投入によって、サービス展開を加速し、22年度末にグローバル市場で30万ユーザー突破を目指す。