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東急不など循環型ファッション拠点「NewMake Labo」開設

 東急不動産とシェアリングサービスを運営するSTORY&Co.(東京都千代田区、細川拓社長)は、循環型ファッションの実現化を目指すファッションコミュニティ拠点「NewMake Labo(ニューメイク ラボ)」(東京都渋谷区神宮前)を7月26日にオープンした。

 ファッション業界においては、衣料品の大量消費・大量廃棄が大きな問題となっている。このことから、素材メーカーと消費者の間に立つデザイナーなどによるサステナブルなファッションの情報発信が必要と考えてラボを設立。ラボでの活動を通じて、企業・ファッションブランド・個人が共創し、衣料品ロスに対する課題解決を目指す。

 会員制であるラボは、東急不動産が所有する物件の一部を無償で提供する。ラボの会員数は、215人(7月26日時点)で、平均年齢は約27歳。会員の7割がデザイナーで自ら縫製を行うことが可能だ。ミシンなどの機材はブラザーが無償提供し、衣料品はMissoniのほか、Old England、New Balance、Descente、Coleman、Adidasなどの国内外の有名ブランドから提供される予定だ。

 会員は、ラボの機材や資材を活用して新たな価値作り「アップサイクル」を目指す。なお、作品は、原則として販売せず、展示して消費者の環境意識を高める。