大和ハウス工業と日本経済新聞社は、大阪市中央区の日経新聞旧大阪本社跡地において、複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」(大阪市中央区大手前一丁目)を8月1日に着工した。竣工は23年12月を予定。同施設には、日経グループのテレビ大阪本社(1~4階)とヒルトンが運営する「ダブルツリーbyヒルトン大阪城」(6~20階、総客室377室、24年春開業予定)が入居する。
同施設では、周辺環境との調和、エリアの回遊性向上や防災面にも配慮。外観デザインは「和模様」をコンセプトとし、隣接する大阪城の白壁や石垣、日本古来の市松模様など日本的な要素を取り入れた。また、大阪城公園へと続くテラス空間を設け、敷地の東西には多目的広場を整備し一般に開放する。災害時には、デジタルサイネージによる情報発信を行うと共に、一階のエントランスを一時避難スペースとして開放するなど、防災面での地域配慮も実施する。
同施設の敷地面積は4372.56平方メートル、建物の建築面積が2760.16平方メートル、延床面積が3万8809.55平方メートルとなっている。同施設の建設地は「大手前地区 地区計画」が定められており、情報発信、業務、宿泊等の多様な機能導入により、都市魅力の充実と大阪城公園の玄関口としての観光拠点機能の強化を図り、天満橋駅と大阪城公園を結ぶ歩行者空間を創出し、快適で魅力ある複合拠点の形成を目標としている。