ベンチャー企業など小規模企業の広報担当者のコミュニティ「ゼロイチ広報」(ベンチャー広報運営)は、「第1回記者発表会」を東京都内で開催した。ベンチャー企業など計27社の広報担当者が各社で提供する最新テクノロジーサービスをプレゼンテーション方式で紹介したほか、報道機関との交流も深めた。
発表企業の中で、RevComm(東京都渋谷区)の北村直子氏(写真)は、音声解析AI(人工知能)搭載型のクラウドIP電話「MiiTel」(ミーテル)と、オンライン会議システムに対応する「MiiTel for Zoom」の両サービスの特徴を紹介し、「営業手法として、従来の属人的なスタイルを変え、チーム制を取り入れる企業が増えている。その際に情報の共有は不可欠となる。商談の内容を音声解析の文字起こしなどで可視化して一元管理することで、営業DXにつながる」と説明した。
nat(東京都港区)の若狭僚介氏は、レーザー光で計測する「LiDAR」センサー技術を活用したAI測量アプリサービス「Scanat」を紹介し、「動画撮影をするように住宅などの対象をスキャンするだけで、計測可能な3D(3次元)モデルと写真データを保存し、活用できる。また、その作成した3Dモデルを平面図化する機能を実装しており、リフォームなどに際して現地調査から図面の作成に掛かっていた人員や時間、費用の削減効果がある」と説明した。
スタイルポート(東京都渋谷区)の遠藤絢子氏は、VR(仮想現実)内覧などを軸とした住空間コミュニケーションプラットフォーム「ROOV」(ルーブ)を紹介し、「今般の社会状況の変化などを受けて、新築マンションの販売現場が大きく変化している。非対面ニーズから対面接客の見直しや、マンションギャラリーの建設コストの低減などが進み、オンライン・デジタル化が進展している。実際の現地を歩くかのように仮想空間を内覧することで物件の魅力を顧客が体験できるVR内覧サービスが注目されている」と説明した。
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