不動産テック企業のイタンジ(東京都港区)は、同社提供の不動産関連電子契約システム「電子契約くん」で賃貸借契約した入居者519人を対象に2023年3月から同年5月にかけて実施したアンケート調査の結果をまとめた。利用者の8割前後が電子契約を簡単で時間短縮に効果があると回答していることが分かった。
電子契約サービスを活用した賃貸借契約の締結時間として、「かなり短縮できた」(構成比56・2%)、「まあまあ短縮できた」(同25・1%)を合わせて8割が短縮効果を感じている。
一方で、逆に、「やや時間が掛かった」(同11%)、「かなり時間がかかった」(同7・7%)の回答もあった。
同社提供の『電子契約くん』を活用して、「非常に簡単だった」(同48・3%)、「まあまあ簡単だった」(同29・9%)を合わせて8割近くが簡便性を感じている。
また逆に、「やや難しかった」(同13・5%)や「難しかった」(同8・3%)の回答もあった。更に今後について、次回以降の賃貸借契約の場面では、「電子契約が良い」(同45・6%)が半数近くに上り、残る3割は「書面での契約」を求めている。
これらの回答を見ると、数は少ないものの、電子契約サービス自体にまだ不慣れな状況もあるようだ。