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工務店経営者 約8割がリノベ市場へ参入前向き ゼンリン東海調べ

 工務店に特化したマーケティング事業を展開しているゼンリン東海(静岡県駿東郡、石原拓也社長)が工務店経営者1001人を対象に実施した「工務店の課題と生き残り戦略」に関する実態調査によると、8割を超える工務店経営者がリノベ市場への参入に前向きであることが分かった。

 直近で問い合わせや依頼が増えた案件を聞いたところ、最も多かったのは「リノベーション」で60.5%に上り、次いで「新築住宅」が42.7%だった。リノベーション市場への参入については、「積極的に取り組むべき」が44.8%、「機会があれば取り組みたい」が36.7%と、「取り組む意向は全くない」が6.5%だったのに対し、事業参入に前向きな回答は81.5%に上った。

 参入に前向きな理由には「時代に合った住宅環境に対応するため」(30代・男)、「新規顧客獲得」(50代・男)、「古い物件、空き家問題があるから」(50代・女)、「節約志向が高まっているのか二世帯リノベーション率が高まった」(50代・男)などが挙がった。

 また、現在直面している課題で最も多く挙がったのは「集客方法の強化」(33.0%)、次いで「競合との差別化」(29.7%)、「人材不足」(29.1%)、「新設棟数の減少」(26.4%)、「仕入れコストの削減」(20.1%)が続き、「事業領域の開拓」は15.7%だった。