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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(12月3日~12月9日)

Pick Up!

  • 東京建物不動産販売、社長交代
  • 廃校を活用したキャンプ場開設
  • 工場跡地約4haを譲渡 キューピー

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップします。まずは4位の「新社長に菅谷健二氏 東京建物不動産販売(2024/12/4配信)」です。トップ交代人事記事への反響はいつも大きいです。特に不動産開発大手や、その系列の仲介会社、管理会社などは注目されます。足元の不動産マーケットは好調に推移していますが、将来的に不安要素がないわけではありません。特に金利の先高観がある中ではなおさらですが、そうした不透明感を踏まえながら企業成長していくトップの手腕、次の一手に期待します。

 2つ目は7位の「タカラレーベン 廃校を活用したキャンプ場開設(2024/12/5配信)」になります。少子高齢社会による人口減少は、既に地方で深刻な問題となっています。子どもの数が減り続けて小学校や中学校が統廃合されるケースは珍しくありません。そこで、残された校舎を有効活用するという試みが各地で見られるようになりました。廃校を使って地元の食材を使ってレストランを運営したりしますが、今回のタカラレーベンでは、廃校を使いキャンプ場を開設することで地元に賑わいを創出することが期待されます。

 最後に10位の「愛知県豊田市内の工場跡地約4haを譲渡 キューピー(2024/10/4配信)」です。東京証券取引所から資産効率を考えた会社経営を求められようになる中で、企業が遊休資産の放出を進めています。キューピーが愛知県内の工場跡地およそ4ヘクタールを売却することも同様の理由とみられます。一方で、不動産各社にとっては、企業が放出する不動産をどのように生かしていくか、いわゆるCRE戦略の腕の見せ所でもあり、その腕次第で地域活性につなげることができ、不動産会社としても新たな収益源を獲得する好機ともなります。

 

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