東急と世田谷区は6月19日、「地域コミュニティアプリ『common』を用いた連携に関する協定」を締結した。これにより世田谷区は、同社が開発・運営するアプリ「common」を、区民に向けた地区に関する情報発信ツールとして導入し、区民のまちづくりへの参加と協働の促進、コミュニティの活性化を目指す。
「common」は、同社が2021年から提供を開始したアプリで、対象エリアは東急線沿線全域や沿線外にも拡大している。まちの情報を共有する「投稿機能」や、不要品を譲り合える「譲渡機能」など地域住民同士のコミュニケーションを支える機能を備え、累計ダウンロード数は今年5月末に20万件を超えた。世田谷区内ではすでに2万人以上が同サービスを利用しており、昨年度は試行的に、一部のまちづくりセンターにおいて本サービス内の公式アカウントを作成し、地域住民向けに防犯防災や子育てなどの情報発信を行った。一定の効果が確認できたことから、これまでの区の情報発信の主な手段である、掲示板や回覧板などで課題となっていた閲覧可能場所の制約や回覧所要時間の長さなどを解消するツールとして、同サービスを区全域で活用する協定を締結することとなった。