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大和ハウス、埼玉・加須にマルチテナント型物流施設を着工

 大和ハウス工業はこのほど、埼玉県加須市にマルチテナント型物流施設「DPL加須」を着工した。
東北自動車道「加須IC」から約3.7キロ、東武伊勢崎線鷲宮駅から約2.2キロに位置する加須川口工業団地内の敷地5万1095.57平方メートルに、延べ12万1135.75平方メートルの5階建てを建設する。賃貸面積は9万9203.9平方メートルで、1区画約6000平方メートルから。最大10社のテナント企業が入居できる。竣工は、2027年12月15日を予定。

 東京都心より約50キロ圏内に位置し、東北自動車道や首都圏中央連絡道路自動車道(圏央道)へのアクセスが容易であることから、広域配送に最適であるほか、東京都心や、東北地方へ効率的な中継物流の配送拠点としてのニーズも見込む。

 各フロアに直接アクセスが可能なダブルランプウェイを採用。1フロア当たり約40台分のトラックバースを備えることで、トラックの車両渋滞や接触リスクを低減し、効率的な物流オペレーションを図るほか、各階に事務所を設置可能とすることで、テナントの多様なニーズへの対応を図る。また石油やアルコール、動植物油などの燃えやすい液体などの第4類(引火性液体)に対応した延べ649平方メートルの危険物倉庫を敷地内に併設。消防法で定められた最大の指定数量の960倍まで危険物を安全に貯蔵できる設計を採用し、多様な業種への対応を図った。

 また、屋上に太陽光発電システム(2644.18キロワット)を設置予定。また、BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)の5つ星の取得とNearly ZEB以上の基準の達成を目指すと共に、節水器具や加温自動水栓、全館LED照明、全熱交換器を採用するなど、環境負荷の低減に配慮した設計を採用した。

 更に、テナント企業の従業員専用の保育施設を設置し、仕事と育児の両立を支援する環境を整えています。1階に138席のラウンジ(約270平米)を設けると共に、構内のトラック待機所に近接した場所にトラックドライバー向けの休憩室を設置。車通勤を想定し、普通乗用車285台分の駐車場や107台分の駐輪場を整備するなど、就労環境の充実を図る。