ソフトウェア開発のサイバーコム(横浜市中区)は、業務を非効率にする「オフィス電話」の無駄を削減できる〝スマートフォンの内線化〟によって、『テレワーク時代のオフィス電話運用』を考えるセミナーを11月12日に開催し、ウェブで配信した。
テレワークの普及で働き方などが多様化している。そうした業務環境が変化する中でも、オフィスでの「固定電話」についての対策・対応が遅れている。外線電話の対応で出社を余儀なくされている企業は少なくない。そこで、場所や時間に制約されず、自由な働き方を実現する解決策の1つとなって、社員が持つスマートフォンを〝内線化〟できるとして、同社提供の『Cyber Phone』(サイバーフォン)を紹介した。
同社サービス事業本部営業グループ課長の林田健太郎氏は、「リモートワークの働き方は今後も継続される。現状では、オフィスの受電で転送手続きをしても、結局は、交代制で誰かが〝電話番〟をしている。個人情報の保護で不安の残る個人用や会社支給の携帯電話を使うとしても、顧客側から見れば、連絡先が複数となり、つながりづらい手間がある」と説明した。
今後は、「スマートフォンの活用が基本になっていく。フリーアドレスの広がりや、組織改革の都度の配線変更の手間を考えれば、果たして、オフィスに1人1台の固定電話が必要なのか。スマートフォンの内線化は、オフィスに掛かる電話をスマートフォンで着信する。外部からの受電に伴う社員同士の引き継ぎも容易にできる。オフィスの電話番号で発信できて〝不在モード〟機能もある。仮に固定電話を使い続ける場合でも、契約内容の変更で料金が低廉化する可能性がある。電話運用の整理・整頓や見直しを行えば、多様化する働き方に対応できる」と解説した。