不動産取引現場での意外な誤解 記事一覧
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不動産取引現場での意外な誤解 売買編231 仲介業者は私道に関し何を知っておくべきか?
Q.宅建業者が戸建住宅や土地の売買の仲介をする場合、知っておかなければならない知識として、「私道」に関する問題があるといわれています。 A.その通りです。それには、大きく分けて2つの視点があって、その1つ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編230 賃貸物件の競売では入居者で評価が変わる? 抵当権者(競落人)に対抗できる 入居者が多い賃貸物件は低く評価されます
Q.前回と前々回(第228.229回)では、賃貸物件が競売に付されたとき、競落人(新所有者・新貸主)と入居者(賃借人)との対抗関係と、裁判所が定める「売却基準価額」がどのように定められているのかを知ることが重要とあ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編229 競売物件の入札指標となる売却基準価額とは?
Q.前回(賃貸編第228回)、競売物件の売買や賃貸借の仲介をするにはかなりの知識が必要で、特に競売物件の「売却基準価額」がどのように算定されるのかが重要とありました。 A.それは、競売物件を取り扱うには、ま(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編賃貸編228 賃貸では抵当権と賃借権との関係が重要とは?
Q.かねてより、宅建業に従事する者は、抵当権と賃借権との関係をよく勉強しておく必要があると言われていました。しかし、その問題がどのような場合に生じるのかについては、経験がありません。 A.この問題は、賃(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編227 店舗の改装直後の倒産で工事代金はどうなる?
Q.賃貸用商業ビルなどを建設する場合、キーテナントが希望する仕様の看板や間仕切り、空調設備などを設置する場合に、その費用を貸主側で負担するといったことはありますか。 A.ケースによってはあると思います。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編226 借主の希望による自己負担での設備の交換は?
Q.建物賃貸借契約を締結し、入居後間もなく厨房やエアコンなどの設備が故障した場合、借主が代償として、新しい設備への取り替えを要求してきたときは、貸主はその要求に応えなければならないのでしょうか。 A.建(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編225 壁紙の自然劣化等も修繕義務の対象となるか?
Q.貸主の「修繕義務」の問題は、前回の判例のように、入居者にとってはかなり厳しくなっているようです。しかし、最近は次の入居者への影響も考えて貸主も随分と気を使っているようですが。 A.そうであればよいで(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編224 和室の畳の取替え時期の判断基準は?
Q.このところ貸主の「修繕義務」に関する話が続いていますが、最も判断に困るのは、和室が「売り」の物件で、借主から契約更新などの際に畳の取り替え要求をされた時です。どのように考えたらよいのでしょうか。(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編223 借主に賃貸物件を修繕する権限はあるか?
Q.前回・前々回の、貸主の修繕義務についてはよくわかりましたが、もし貸主がいつまで経っても修繕しなかったらどういうことになるのですか。 A.そのような場合には、借主が貸主に催告した上で、借主自ら修繕する(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編222 構造的欠陥以外にも修繕義務がないケースは?
Q.前回(賃貸借編第221回)、よく分からない点がありました。その賃貸借物件の欠陥を修繕するのに、再築するのと同じ位の費用がかかる場合には、「修繕不能」として「修繕義務がない」と判断される可能性があるという(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 賃貸編221 賃貸物件の欠陥はすべて修繕義務の対象か?
Q.数年前、ある都市で分譲マンションの基礎に欠陥が見つかり、最終的に建物を建て直すという事故がありました。このような欠陥マンションが既に賃貸に出されていた場合、貸主にはそれを修繕する義務があるのでしょう(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編230 遺言による贈与(遺贈)には対抗要件が必要?
Q.前々回〔売買編228回〕、遺言書に「相続させる」と記載がある場合には、その結果取得することとなる権利については、それを第三者に対抗するための「登記」は必要ないとありました(最高裁判例)。これはどういうこ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編229 「遺言」は法律の規定に優先するのか?
Q.前回、遺言書に「相続させる」という記載がある場合、それは「遺産分割方法の指定」だから、原則としてそれと異なる遺産分割協議はできないと書いてありました(最高裁判例)。しかし、遺言で「相続分の指定」をした(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編228 「相続させる」という遺言書の意味は?
Q.前回、所有権の「2号仮登記」後に新たに所有権を取得した登記名義人は、その仮登記が「本登記」されることによって、その権利が抹消されるとありました。 A.その通りです(不登法109条(2))。ただし、所有権が「(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編227 「仮登記」は登記済証(識別情報)なしでできる?
Q.2号仮登記がされた物件がいわゆる「地上げ物件」として市場に出回る理由の1つに仮登記が簡単にできることを挙げる声もありますが、本当でしょうか。 A.本当です。「仮登記」を申請する場合の登記免許税が安いの(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編226 「2号仮登記」付物件を売買する際の注意点は?
Q.前回は、不動産登記法105条2号のいわゆる「2号仮登記」が2種類ある(請求権2号仮登記と条件付2号仮登記)ことや、その基本的な違いを聞きました。 A.前者は、将来権利変動を生じさせる「請求権」が生じた場合にそ(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編225 仮登記、保全仮登記とはどういうものか?
Q.前回、抵当権の「保全仮登記」という用語が出てきましたが、これは一般に使われている抵当権の「仮登記」と同じものなのでしょうか。 A.基本的には同じものです。抵当権の設定は、一般に債務者が所有する不動産(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編224 仮差押、仮処分の登記後でも売却は可能か?
Q.前回は、仮差押と仮処分の違いに触れましたが、両者の共通点は、いずれも債務者の物件の売却などによって債権者の権利行使ができなくなることを事前に防止するための保全措置ということでした。しかし、このような(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編223 「仮差押」と「仮処分」の違いは何か?
Q.前回の「差押え」の登記と似たような登記で、「仮差押」と「仮処分」の登記があります。この両者の違いは、どのような点にあるのでしょうか。 A.まず「仮差押」の登記ですが、たとえば抵当権の登記がされている(続く) -
不動産取引現場での意外な誤解 売買編222 「差押え」の登記があっても売買はできるか?
Q.「差押え」の登記がある物件でも売買することができることは「売買編215回」でも聞きました。もう少し詳しく知りたいのですが。 A.「差押え」の登記がされるということは、すでに裁判所の競売開始決定が下りて(続く)