不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言第148回 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 草むしりやポイント集め義援金に 管理物件で広がる復興支援
管理会社の苦労をよく分かってくれる家主さんがいる。年に一度、業者に3万円でアパートの草取りを依頼していたが、阪神大震災の際、こうお願いしてみた。「中学生になる私の娘とその友だちに同じ3万で草取りのバイ(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第147回 契約書の配達ミスで郵便局と口論 間違えた側が負担する
常識を逸脱 「それはおかしいでしょう。私が書いた宛名が間違っていたり、相手が住んでいなかったということなら、私のミスだから当然にまた切手を貼るけど、宛先が正しいのに配達されなかったら郵便局の責(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第146回 「本来なら迷惑料を請求したい」 要求多い客がキャンセル
「残念です」 先ず入居の時期である。「日割発生を2カ月後からにしてもらいたい」と言う。なんでも「今住んでいるのは持ち家だが、再来月にはアメリカで暮らしている娘夫婦が帰国するので使わせて、別の娘(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第145回 やりきれない引っ越し立ち会い 敷金返還巡り立場が逆転
想定外の要求 確かに、そう言われればその通りだが、入居時の契約も更新契約も私が行っていたことは入居者もその娘たち(60代後半)も当然に知っている。だから退去する段になって、「従業員証明書を見せろ」(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第144回 入居者は阿漕な同業者の女性社員 礼金上乗せして山分け?
退場すべき それなら無理に客付けしてくれなくてかまわない。もし、「ADが付いてないと面白くない」という営業マンや、「ADをもらえないとやっていけない」という業者であるなら、この業界から退場すべき(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第143回 決まるものも決まらない顧客の希望 響く怒鳴り声、契約は不調に 万事休す
いよいよ案内 同じ予算で他にどんな部屋があるか、予算が少ない場合は全部の希望を叶えることは無理と分からせ、希望条件のうち何を諦めさせるか事前に摺り合わせをするのだが、ここで「お客さんの希望を、(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第142回 水道管が破裂した責任は誰? ミスを責めない家主
「アパートの空室の給湯器の水道管が昨日の冷え込みで凍結して破裂してしまいました。私の油断から起きたことで、『案内の際にはブレーカーを落とさないでください』と業者さんに伝えていなかったのが原因です(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第141回 外国人入居者もびっくり 退去、離日で送別会開く
外国人は外国人だが、カナダ国籍で大手英会話教室の講師をしていて、黒人なのだとか。異国の地で、しかも黒人ということで、何軒もの不動産業者で体よく断られて苦労していたようだが、当社は肌の色では判断し(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第140回 同業者の実に迷惑な話 切らせてくれない電話番
高飛車な態度 と言うか、社名を名乗って用件も丁寧に説明しているのに、「何て物件なの? オタクは何て会社? 名前は?」と何度も聞く。「名前って、私のですか、物件のですか?」と聞くと、「どっちだったか(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第139回 変則的な入居申し込みの入れ方 手数料は半分でいい
職種は派遣社員で、連帯保証人は年金暮らしだから審査がスムーズに通るか覚束ない。自身でもネットなどで調べて「こんなのどうでしょう?」と意見を求めてくるが、どれも私のメガネには適わない。紹介者がいるこ(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第138回 同業者にも愛想と挨拶は必要 「利益をドブに捨てている」
先日、ある中堅の業者の物件を案内するために鍵を借りに行った。その業者とは顔なじみであって、全員よく知っている。今までトラブルを起こしたことはないし、特に私が嫌われている、ということもないハズなの(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第137回 滞納者より困るクレーマー 毅然と対処し1年で退去
風呂釜交換? 「ここはクリーニングが済んでいると聞いていたけど、風呂釜からゴミが出てくるので掃除をやり直してください」とのこと。プロの業者によってクリーニングが済んでいるといっても、そういうこ(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第136回 良い客、良い家主であることが大事 浅はかな「損得勘定」
高級レストランなら話は別だが、たかが500円の定食ではないか。店側も決して「安く食わせてるんだから」という対応ではなく、たまたま調理人の人数が少なかったとかの事情があったんだろう。おとなしく待っていれ(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第135回 三者ともにウィンの交渉事 家賃値下げで継続入居
職場の近くに引っ越せば相場的に家賃は2万円も抑えられる。だが実は犬も飼っていて、引っ越し先が今の1DKより狭ければ荷物も入りきらない。そこで、こう話してみた。 家主に相談 「もし家賃だけの問題(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第134回 人柄のいい入居者に得をさせたい 人徳が家賃値下げに
「家賃が…」 3年前の更新契約の際にも、「普通なら途中で入居者が3~4人くらいは入れ替わっているもので、ずっと入っていていただいているので家主さんもリフォーム代が掛からなくて助かっています(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第133回 連帯保証人は「3.11」の被災者 ささやかな罪滅ぼし
それでも、そのままにしておくのも不合理なので連帯保証人に誓約書を書いてもらい、家主さんに残置物の処分をお願いして、処分費と滞納家賃9カ月分を連帯保証人に請求することになった。ただし連帯保証人は「3.(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第132回 空き巣を働いた入居者の青年 子育てで人様に迷惑
起きれない 朝、普通に起きられないのである。毎朝アパートまで仲間が車で迎えに来るが、本人が起きられずに待ち合わせの場所に約束した時間に来ないから、青年を置いて車は行ってしまうことが度々あった。(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第131回 ある外国人美容師が店探し 「税金払うのがバカらしい」
年収欄 申込書を書いてもらっている途中でペンが止まる。え?、何で?、と思って覗き込むと、そこは「年収欄」だった。私が「年収分かりませんか?。正確な数字じゃなくても大体の金額でかまいませんよ」と言(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第130回 毎年お米を送らせていただく2人 元「花街の母」と元酒屋の奥さん
悔しい 私とのご縁は、その芸者さんもブログをしていて、互いに読者であって、コメントの遣り取りをしていたことによる。たまたま帰省する際、どうせなら、と旧友を誘って温泉に泊まり、初めての芸者遊びを(続く) -
悪徳不動産屋の独り言 第129回 家主さんから教えてもらった教訓 頼まれたことだけを快く
親孝行が そこに親子5人で暮らすのは窮屈だったが、目的は老後のお世話。子供たちはやがて独立するから私と女房が辛抱すれば済む話、と思っていた。同居する際に、私は女房に「どんなに人柄の良い両親であ(続く)