不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 180 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 対応のひどい某市の社会福祉事務所 人を人として扱うことができない
私の家内の実家は岩手にあり、米を作っている。以前書いたことがあるが、生活保護受給者の高齢者のTさんにその新米を毎年30キロ送っているのだが、そのTさんから、今年も届いたとのことで、事務所に挨拶に寄り(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 179 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 敷金返還交渉の代理人 法的・道義的な判断はできないものか
最近、インターネットで「敷金返還に関する交渉を引き受けます」という司法書士事務所の広告をよく見かける。手数料は1万円の定額だったり、基本料金+敷金を取り戻した金額に対する成功報酬だったりだが、司法(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 178 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 珍しい「入居者と管理会社」の関係 つらい別れも、いつかまた会える
10年前、ある事情で山形から上京し、当社で部屋探しをしたお客さんの話。 私と同年で、結婚しているが郷里に奥さんと子供を残して1人で着の身着のまま上京していて、家具も電気製品も服も下着さえもなく(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 177 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 身分を隠して契約に同行すると… 弱みは握っておいた方がいい
知人の不動産の賃貸借契約に不動産業者であることを隠して、つまり「不動産屋でない友人」として同行すると実に面白い。 ケースとしては、同級生の子供が都内の大学に入学する際、部屋探しをして、同業者(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 176 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 心配性で浮気性で気の毒なお客さん 何とも世話が焼ける性格
以前、当社で部屋を紹介した生活保護受給者の青年が来店した。「いよいよ車椅子での生活になるので、2DKの部屋に移りたいから紹介して」と言う。希望条件を詳しく聞き、何件かの資料を渡すと喜んで帰っていった(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 175 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 うちの長男の部屋探しの妙 自分に似ているのが何とも…
10年前から当社の管理物件に入居している長男が、「最近は手狭になってきたんで、もう少し広い部屋に引っ越したいんだけど……」と電話してきた。手狭、と言うが、家具や家電品が増えた、というこ(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 174 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 何とも無責任な大手業者 契約済みを伝えない、無神経さ
まだインターネットなどという便利な道具がなかった頃、当社の入居者さんが部屋探しをしている友人を紹介してくれた。当社に来てもらい、希望条件を詳しく聞くと、多摩地区ではなく、南武線の川崎方面のほうが(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 173 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 家主さんの家族がアパートに入居するとき お金じゃない、ハートが大事
家主さんの対応 契約書の作成など全くしてなくても、「オタクはそれでメシを食べているのだから、自分の子供が使うからといってオタクの利益を損なうワケにはいかない」とおっしゃって手数料分をちゃんと支(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言172 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 野良猫への餌やりトラブル 動物愛護もいいが、迷惑はダメ
先日、調布のある家主さんから当社に相談の電話があった。 「テラスハウスに入居しているFさんが、野良猫に餌を与えていて、それがために野良猫が10匹くらい集まってしまって、駐車場に停めてある車が傷(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言171 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 できれば他の店に行ってもらいたい客 客商売だから仕方ないのだが…
1年以上前から当社に部屋探しに来ている中年女性がいる。 定職にも就いておらず保証人もいない。「ワケあって親戚の荷物を預かっているので家賃の補助が受けられるから、1年ごとに1年分の家賃を前払いするので保(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言170 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 ノウハウを出し惜しみした業者 なぜ、オープンになれない
これは私のほうが間違っているかも知れない話。というか、どちらも間違いではないか、という話だが……。 他社の物件に当社から申し込みを入れ、無事に契約も完了し、ファクスされてきた契約(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言169 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 それでは保証会社の意味がない 本末転倒とはまさにこのこと
いつも当社を利用していただいている法人がある。そこの女性社長はとても義理堅く、うちのような小さな会社を浮気せずに使ってくださるので実に有り難い。関西から上京し、手探りで初めて興した事業をわずか10(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言168 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 飛び込みで管理依頼をしてくる家主 管理会社に〝お任せ〟ではダメ
店番をしていると、飛び込みで知らない家主さんが相談に来ることがある。用件はだいたい似たようなもので、「今、他の不動産会社に管理を任せているんだけど、これからオタクで管理してもらえないだろうか」と(続く) -
紙上ブログ悪徳不動産屋の独り言167 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 参考になった、コンビニ店員の手並み 細かい目配りで満足度アップ
当社でアパートや貸家の管理をしている家主さんの奥様が今年3月に亡くなった。前兆もなく急なことで、葬儀は近親者のみで行われ、私にも連絡はこなかった。 私が空室募集の件で家主さんに相談したいことがあって(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言166 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 深夜、携帯に掛かってきた電話 とても相手にできないもの
当社の管理物件に入居している青年から、半年ほど前の真冬の深夜2時半に私の携帯に電話が掛かってきた。携帯は寝る時に常に枕元に置いている。大手の不動産会社ではないから、24時間いつでも対応ができなければ家(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言165 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 客の保育園裏口入園をあっせんして後悔 恩は仇で返されるもの
何年も前の話になるが、多摩地域の管理物件に新婚さんが入居して、子宝にも恵まれて数年たち、奥さんが仕事に出たいと考え始めた。ところが、保育園はどこも定員いっぱいで受け入れてもらえず、働けずに困って(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言164 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 自分の音は騒音と認識しないもの ハーレーが泣いている
当社管理物件の店舗付き住宅に、趣味でハーレーに乗っている若い経営者がいる。そのこと自体はかまわないのだが、エンジン音が、私でも知っているハーレー特有のヒタヒタという音でなく爆音なのだ。店は商店街(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言163 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 「トイレが詰まった!?」さあ大変 手ぬぐい出てきて、ギャフン
高齢者の1人暮らしの入居者から「トイレが詰まっちまって水が溢(あふ)れてんだよ。見てくれねえか」と電話があった。 すぐに飛んでいくと、トイレの床に汚水が溢れている。漏れている、のでなく溢れているのだ。(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言162 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 お年寄りから依頼されたエアコン修理 細かいことも管理会社の仕事
うちの店と私の自宅は徒歩で3分の距離。その途中に、当社で管理させていただいている平屋の貸家がある。先日、出勤の途中で前を通りかかった時、その家の入居者であるお年寄りから呼び止められた。 「ねえ、うち(続く) -
紙上ブログ 悪徳不動産屋の独り言 161 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 東日本大震災の被災地から来たお客さん 良い部屋探しに奔走したが
私と20年来の付き合いになるお客さんからご紹介をいただいた。紹介者は長く自動車の整備会社に勤務していたが、今は家業(別の職業)を継いでいる。そこにパート従業員として勤めていた若い娘さんの部屋探しの依頼を(続く)