知って得する建物の豆知識 記事一覧
-
知って得する建物の豆知識 195 住宅のコストダウン手法 重視ポイント以外に狙い 耐震性上げる効果も
最近の施主の志向として、何が何でも安価に仕上げるというよりも、自分が重視するポイント、例えば設備の充実や部屋の広さを求めることに予算を掛け、その他の部分はできるだけコストダウンしたいという意識が明確(続く) -
知って得する建物の豆知識 194 +αの空間 住宅のスパイス 販促ワードの一面も
住宅にはダイニングやリビングなどの主空間のほかに生活を豊かに彩るサブの空間がいくつかあります。 高度成長期にはハウスメーカーが「グルニエ」を販促のキーワードに持ち込んだこともあります。グルニエとは(続く) -
知って得する建物の豆知識 193 コアシステム レンタブル比向上に貢献 住宅コストダウンにも利用
「コア」というのは「核」という意味です。建築的には建物の中核に当たる部分を指し、具体的には垂直系の設備機器や配管類、構造体を一箇所に集中して設けたものをコアシステムと呼びます。 コアシステムのメリ(続く) -
知って得する建物の豆知識 192 はめ殺し 視界、採光が抜群 通風機能の併用で快適に
一時「ほめ殺し」という言葉がはやりましたが、今回は「はめ殺し」です。気取った設計事務所の図面には「Fix」などと書いてありますが、要するに開閉できない固定窓のことです。良い点は、サッシ枠が四周にしかな(続く) -
知って得する建物の豆知識 191 目地 防水と熱変形を防ぐ 見せるか隠すか腕次第
住宅建築には多くの部品や部材が使われます。その種類はおよそ2万点といわれます。エアコンや照明器具のような工業部品もあれば構造材のような天然素材としての木材もあります。照明器具やエアコンのようなコンポ(続く) -
知って得する建物の豆知識 190 レスポンシブデザイン スマホ表示に必須 見やすさと情報量のバランスを
最近の調査によればインターネットのWeb閲覧は85%がスマートフォン(スマホ)によるものになったようです。この比率は年々上がっており、PCでのWeb閲覧は過去のものになりそうです。 閲覧時におけるPCとスマホでの(続く) -
知って得する建物の豆知識 189 煉瓦(れんが) お国柄出る積み方 関東大震災以来、信頼揺らぐ
古い倉庫や工場には赤煉瓦が多く使われており、風雪に耐えた質感や色合いは独特の美しさを見せます。また、地方の醸造元などを訪ねると工場や倉庫、塀、煙突などに煉瓦が使われ、風情のある景観を造り出しています(続く) -
知って得する建物の豆知識 188 日本の建築遺産 〝重伝建〟に注目 ディープな旅も楽しめそう
最近、上野の西洋美術館が世界文化遺産に登録されるかもしれないという報道がありました。西洋美術館はフランスの建築家ル・コルビジェが日本に唯一設計した作品で、コルビジェの設計思想が遺憾なく発揮された建築(続く) -
知って得する建物の豆知識 187 トップライト 採光不足解消に一役 既製品が効力発揮
リビングや寝室、子供室などの居室には健康な環境を維持する意味から、一定の大きさの窓を確保するように決められています。この窓は「あれば良い」のではなく、その大きさと隣地境界線からの距離確保が必要です。(続く) -
知って得する建物の豆知識 186 知っておくべき三大巨匠――日本編 辰野、前川、丹下
車などで物件の案内をするときに、ちょっとした建築の話題がこなせると、顧客の信頼度が大きく上がります。一般の顧客が購入する土地や建物は非常に高額な買い物です。不安が先行し、営業担当者の人となりには非常(続く) -
知って得する建物の豆知識 185 知っておくべき三大巨匠-西欧編 コルビジェ、ライト、ミース 近代建築のけん引者たち
古くは丹下健三、黒川紀章、最近ではコンクリート打ち放し仕上げで売り出した安藤忠雄、オリンピック施設で話題の隈研吾、故ザハ・ハディドなどスター建築家の登場で、一般の方も「建築家」なるものへの関心が高ま(続く) -
知って得する建物の豆知識 184 画像の修正 〝撮って出し〟はNG ウェブと印刷解像度に注意
物件の写真は簡単なウェブやチラシ程度に使う場合でも、撮りっぱなしの画像を使うのではなく、一定の修正を施すことで見栄えがグッとよくなり、訴求効果が高まります。撮影はスマホでもいいし、カメラならコンデジ(続く) -
知って得する建物の豆知識 183 建築写真 ミラーレス一眼は必要 大きく撮影、トリミングの余白を
写真にはポートレートや風景写真、商業写真など様々な分野があり、それぞれエキスパートがいます。もちろん、建築分野にも専門家がいて、有名建築家の建物完成写真や作品集用の写真を撮影します。高価な機材を数多(続く) -
知って得する建物の豆知識 182 コートハウス 閉鎖的な外観を避ける プライバシー確保にも注意
コートハウスは元々気候が厳しく、外敵との戦いが多かったイスラム圏や中近東の居住様式として発達してきました。平面的には「ロの字」や「L字型」を基本にしています。イスラム圏のコートハウスは通路側に高い壁(続く) -
知って得する 建物の豆知識 181 直交集成材「CLT」 スギ材活用に期待 高い耐力・断熱性能
最近、商業建築や集合住宅向けの大型木造工法として注目されているのが『CLT工法』です。 CLTとはCross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)の略で、木材資源の豊富なオーストリアやスイ(続く) -
知って得する建物の豆知識 180 打ち放し コストのかかる仕上げ 断熱性低く、デメリット多く
一般的にコンクリートの躯体は表面の中性化や劣化、汚れを防ぐ意味から何らかの被覆が必要です。被覆はレンガ、タイル、モルタル、金属板、木材、塗装などが使われてきました。その被覆を省き、コンクリートの打設(続く) -
知って得する建物の豆知識 179 左官職人 自然志向で需要増 技術は先人にかなわず
建築には水をほとんど使わないドライ工法と、水を多く使うウエット工法があります。以前は内部の壁塗りや外壁のモルタル塗りなど多くの水を必要としました。水を使う漆喰やモルタルは施工が天候に左右され、工期が(続く) -
知って得する建物の豆知識 178 コンクリートの打設 施工プロセスを紹介 ゴミの層除去が大事
造成工事や建築工事で多く目にするコンクリート工事ですが、身近な割には施工プロセスを理解していない人が少なくありません。 コンクリートには鉄筋と組み合わせて使う鉄筋コンクリートと、荷重のかからない土(続く) -
知って得する建物の豆知識 177 パティオとポルチコ リッチな空間演出 雨、日差しも防ぐ優れもの
バブル後期にパティオ(Patio)という言葉をはやらせたテレビドラマがありましたが、パティオとはスペイン語に由来する「中庭」の意味です。本家スペインではタイル貼りの床で、天井がなく、噴水や植栽などが配置さ(続く) -
知って得する建物の豆知識 176 暖炉 カーボンバランスに優れ 憧れあるも使用率は?
長年、住宅設計を手がけてきた感触からすると、一定レベル以上の予算がある場合に提案して採用されることの多い設備のトップは暖炉です。コスト重視の設計でもワンポイントの贅沢として取り入れられることもありま(続く)