知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 169 石膏ボード 様々なタイプで暮しを演出 有害性指摘も日本製は安心
建材における「米のメシ」ともいえるのがPB、すなわち石膏ボード(プラスターボード)です。内装下地材ですので、完成した物件で目にすることはありませんが、床・壁・天井のあらゆる部位に使われています。石膏ボー(続く) -
知って得する建物の豆知識 168 ゼネコンの歴史 江戸初期には請負誕生 警察管轄の時代も
一般にゼネコンとはGeneral Contractor(ゼネラル・コントラクター)の略とされています。Contractorは「請負者」なのでGeneral Contractorは「総合請負業者」を意味し、日本では「総合建築業」を指します。下請け(続く) -
知って得する建物の豆知識 167 透湿防水シート 通気層の組み合わせが肝
戦後の住宅外壁の流れを概観すると、当初は構造材の上に板やトタン(波板鉄板)を直張りした外壁が主流を占め、断熱や防水という概念は全くありませんでした。その後、モルタル塗りが登場して主流を占めますが、最初(続く) -
知って得する建物の豆知識 166 割栗石 基礎底面を強くする 力を逃がす隠れた役者
欠陥住宅に結びつく不同沈下を防ぎ、地震に強い構造体を得るには、基礎底面の強度が重要な要素の一つです。建物本体は荷重が均一に分布しているわけではなく、水回りや収納周りは重量が大きく、リビングや居室エリ(続く) -
知って得する建物の豆知識 165 最小限住宅 都市インフラに依存しない新しい可能性
終戦後、深刻な住宅不足を補うために「最小限住宅」という考え方が多くの建築家から提案されました。とにかく戸数を造って不足を補うのが目的で、池辺陽は片流れ屋根の「立体最小限住宅」(1950)を、増沢洵は最小限(続く) -
知って得する建物の豆知識 164 「天空率とは」
建築物を建てるには多くの法的な規制をクリアする必要があります。しかし、設計企画の最初に関わってくるのは、その敷地にどのくらいの大きさの建築物が建てられるかという試算に関わる法律です。貸しビルであれば(続く) -
知って得する建物の豆知識 163 日本の建築設計事務所 タイプ見極め家づくり 美術でなく〝工学系〟に分類
建築家と聞くとアーティスト気質を連想しがちですが、日本の大学制度で建築は工学系に分類されており、アート的なデッサンやデザインの素養は求められません。理数系に強い人が建築学科を卒業します。明治時代の、(続く) -
知って得する建物の豆知識 162 新築のオプション 重宝する7つを紹介 後悔する前に検討を
最近、家づくり系のウェブサイトでちょっと面白い記事を目にしました。「後悔しないオプション」というものです。 雨戸本来の役割に着目 まずは「2階の雨戸」です。コストダウンを考えると、1階だけ雨戸を設置す(続く) -
知って得する建物の豆知識 161 根強い人気3アイテム 設置場所、条件に注意 天窓、らせん階段、ガラスブロック
設計では、様々な施主の要求を組み込んで一戸の住宅を完成させます。施主の要求は雑誌や住宅展示場で見て気に入ったり、テレビの住宅番組に影響されたりしたモノが少なくありません。少し前までその筆頭はアイラン(続く) -
知って得する建物の豆知識 160 注目集める「V2H」 車から住宅へ送電 スマートハウスの必須アイテムに
ここ数年、多くの新築住宅の屋根に太陽光発電パネルが取り付けられているように見えます。 13年度のデータによると、新築戸建て住宅の約20%が太陽光発電システムを設置しています。3.11直後の計画停電がトラウマ(続く) -
知って得する建物の豆知識 159 〝エイジング仕上げ〟 あえて汚して高価値に 専門業者の技術に感嘆
最近、ある建材展に行ったのですが、そこで目に付いたのはビンテージ仕上げのドアや床材でした。ビンテージ仕上げとは、色を古色にしたり使い込んで摩耗させたり、塗装が剥げかかったイメージに仕上げたりしたもの(続く) -
知って得する建物の豆知識 158 遊郭建築「揚屋」 豪華で艶めいた空間 現存する遺構に一見の価値
「揚屋(あげや)」とは、江戸時代における遊郭建築の一つです。代表的な建物に、京都島原の「角屋(すみや)」があります。謹厳で伝統的な茶室や寺社建築が一方の日本建築とすれば、豪華で艶めいた空間が特徴の揚屋は(続く) -
知って得する建物の豆知識 157 多種多様な断熱材 繊維・硬質・吹き込み系 性能やコストで選択
09年6月より運用が開始された「長期優良住宅等計画の認定制度」では、躯体の劣化対策や耐震性が具体的な数値によってグレード分けされ、建設地域や施主の考え方によって仕様を決めることができます。認定項目の「(続く) -
知って得する建物の豆知識 156 ロケットストーブ 簡易・低コストで高熱効率 パーティーから防災まで
ロケットストーブとはどこかに飛んでいきそうな威勢のいい名前ですが、里山愛好家やアウトドア派、都市周辺部の戸建て住宅に住む人たち、防災関係者にジワジワと浸透している新しい形式のストーブです。 材料費は(続く) -
知って得する建物の豆知識 155 スキップフロア 空間連続で開放感 コスト上昇は避けられず
通常の住宅では1階、2階または3階それぞれが同一平面にあります。そして、それぞれの階層平面は独立した階段でつながっています。スキップフロアの階層構成は、各フロアは同一平面ではなく、半階または3分の1~4分(続く) -
知って得する建物の豆知識 154 〝瓦屋根〟の魅力 台頭する軽量商品 本格和瓦も根強い人気
最近はめっきり、瓦屋根の住宅が減りました。原因は、阪神・淡路大震災や東日本大震災のテレビの空撮で映し出された、倒壊した日本家屋の映像ではないでしょうか。特にお寺や古い造り酒屋、農家などが、叩きつぶさ(続く) -
知って得する建物の豆知識 153 適切な換気計画を場所ごとに機器選択 フィルター付き、熱交換型の採用も
住宅やオフィス内で人が活動・生活すれば、当然ながら空気が二酸化炭素などで汚染されます。また、化粧品やスプレー、生活財、建材、家電製品からも、微量ですが有害なガスが放散されています。更に最近の住宅は、(続く) -
知って得する建物の豆知識 152 仕上げのベース〝下地〟 目に見えずとも重要 住宅性能を左右
下地(したじ)というと、一般的にはお化粧などのファンデーションをイメージしますが、建築では最終仕上げ=化粧仕上げのベースメントを意味します。建築はすべての部位が化粧仕上げで覆われ、下地は目に見えない部(続く) -
知って得する建物の豆知識 151 エネルギー自立の住宅 「オフグリッド」に期待 省エネ設計・設備が前提
近年、「スマートグリッド」という言葉をよく聞きます。グリッドは「格子」の意味です。格子状のイメージを電気の配線やインフラの配管に例えたのが、ここでいう「グリッド」です。そして、それらインフラに太陽光(続く) -
知って得する建物の豆知識 150 プレカットで品質安定 〝原寸大の模型づくり〟 功罪相半ばする加工
昔はすべて現場で作業 昔の木造住宅の現場には〝下小屋〟と呼ばれる木材の加工場があり、ここで棟梁が木材に墨付けをしたり、継ぎ手や仕口と呼ばれるジョイント部の加工をしたりしていました。木材は棟梁(とうりょ(続く)