知って得する建物の豆知識 記事一覧
-
知って得する建物の豆知識 124 理想の「間取り」とは? 骨格決めてプラニング 「順列組み合わせ」は素人レベル
販売部数が低下してきた住宅雑誌のカンフル企画が、『間取り特集』です。 間取り図は誰にでも分かりやすく、イメージや夢を広げられるので、住宅建設予備軍に対するアピール度が高いのだと思われます。書店に行く(続く) -
知って得する建物の豆知識 123 明治の大工職人 外国人も驚きの腕 土台に江戸の高度な教育
明治維新後、伝統的な建築の世界も一気に西欧化が進みました。大きな変化は混乱を伴うことなく、比較的スムーズに受け入れられましたが、それは長く続いた江戸という時代によって、職人の教育や練度が非常に高度な(続く) -
知って得する建物の豆知識 123 美しさの裏に〝黄金比〟 建築、デザインで普及 パルテノン神殿からAppleまで
「画面比率」に注目 地デジもすっかり生活の中に溶け込みました。昔はきれいな画像だと思い録画したものも、地デジの画像を見慣れた眼には低レベルの画質にしか見えません。 その画面比率である、『4対3』にも古く(続く) -
知って得する建物の豆知識 121 建築の祖「俊乗坊重源」 東大寺再建の立役者 奈良時代の〝再開発リーダー〟 アメとムチで推進
聖徳太子が建築業者の守り神であることは以前お話しましたが、実際の建築という行為の始祖は、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)とされています。 1120年に現在の奈良県生駒郡で生まれ、1133年に真言宗醍(続く) -
知って得する建物の豆知識 120 住宅建築の常識 地盤調査の手法とは 判定は辛めの傾向
住宅を建てる場合、地盤調査を行うのは今や常識です。また、確認申請に当たっては、役所から地盤調査データの添付を求められるようになってきました。 地盤調査には複数の種類がありますが、中でも多く利用さ(続く) -
知って得する建物の豆知識 119 コストパフォーマンス高いガルバリュウム鋼板 屋根材、外壁材に使用
屋根材や外壁材に使われる金属材料として、ガルバリュウム鋼板が定着してきました。以前は建築家などが表面の結晶模様に面白さを見いだし、盛んに使っていましたが、最近ではカラー塗装したものも現れ、一般的な建(続く) -
知って得する建物の豆知識 118 コンクリートの品質 理想条件下なら100年 水分、空気が影響
コンクリートはセメント、砂、砂利、水を混ぜ合わせて造られます。砂は細骨材、砂利は粗骨材とも呼ばれます。最近は良質な山砂の確保が難しく、細骨材に海砂を使う例もありますが、その場合には十分な洗浄を行い、(続く) -
知って得する建物の豆知識 117 関心高まる大規模木造 工夫施した多彩な工法 法の施行で補助金も
本紙6月18日号でもお伝えしましたが、大規模木造建築物に対する関心が高まっています。大規模木造建築物(以下、大規模木造)には、高さが13m超・軒高9m超・階数が3以上・延べ面積が500m2超の1つでも条件を満たせば(続く) -
知って得する建物の豆知識 116 プリツカー賞 建築界のノーベル賞
建築家に与えられる賞には、様々なものがあります。最も名誉あるものとしてマスコミなどで報道されるのが、プリツカー賞です。少し大げさですが、建築界におけるノーベル賞とも言われ、最近では伊東豊雄氏が受賞し(続く) -
知って得する建物の豆知識 115 トップランナー基準 緑とオレンジで達成度を表示
エネルギー消費効率の基準の決め方には、3つの方法があります。対象機器のすべての製品が基準値をクリアすることを目標とする最低基準値方式、対象機器のすべてが平均値としてクリアすることを目標とする平均基準(続く) -
知って得する建物の豆知識 114 北欧の巨匠 ヤコブセンの魅力衰えを知らず
最近の住宅購入層は、世代の若返りが顕著です。また、こうした若い層は「デザイン」という言葉に敏感で、メディアを通じて様々なデザイン情報を得ています。ただし、北欧を中心としたモダンデザインに趣向が偏在し(続く) -
知って得する建物の豆知識 113 建築のことわざ 生活にかかわるもの多し
久しぶりに、建築にまつわる諺(ことわざ)をお届けしたいと思います。 建築用語で平らな状態を「陸(りく・ろく)」、その反対を「不陸(ふりく・ふろく)」と表現します。「ろくでなし」とは「陸(ろく)ではないこと(続く) -
知って得する建物の豆知識 112 高反射率塗料 電磁波はね返し、省エネ効果
5月9日、ついに二酸化炭素(CO2)の大気中平均濃度が400ppmを超えました。それが原因かどうかは即断できませんが、今年の夏も炎暑が伝えられています。 最近の住宅では、耐震性を上げるため重量のある瓦やスレート(続く) -
知って得する建物の豆知識 111 釘の強度 コンピューターで技術進むも
木造住宅の強度を上げるため、ホールダウン金物や筋交い金物が多く使われるようになりましたが、木構造の基本は釘打ちにあります。根太や胴縁、合板の取り付けは釘が主役です。特に最近は、構造用合板を使って耐力(続く) -
知って得する建物の豆知識 110 指物師 職人共通のDNA
今回のタイトルは「さしものし」と読みます。「指す」とは、古い建築用語で材が別の材に貫入していることを意味し、「指物」とは箱や屏風衝立など、スケールの小さい家具類のことです。現代でも仕上げの精度を要す(続く) -
知って得する建物の豆知識 109 2R+T=600 下りに大きな危険
以前、「階段3年、トイレ5年」というお話をしました。住宅の設計において、きちんと階段が納められるようになるのに3年、トイレは5年掛かるという意味です。ただし、これはトイレが汲み取り式で、位置と使い勝手に(続く) -
知って得する建物の豆知識 108 住宅の重さ 効率よく荷重を逃がすには
建物の重量は木造、鉄骨造、コンクリート造など構造種別によって異なります。また、住宅なら家財や収納物の重量が加算されます。建物本体の重量を固定荷重(死荷重)、家財などの重量を積載荷重(活荷重)と呼び、2つ(続く) -
知って得する建物の豆知識 107 CO2の容量 海の吸収力に期待
地球温暖化の防止策として常に意識する必要があるのが、CO2の削減です。最近ではレンタカー排出量が明記されていますし、物販でも輸送に係るCO2発生量を表記したものがあります。しかし、そこではキログラムやトン(続く) -
知って得する建物の豆知識 106 安息角 擁壁建て替えは大変
安部公房原作の映画『砂の女』では、昆虫採集に来た男が、すり鉢状砂丘の底に住む女(岸田今日子)の家に閉じ込められる『不条理』を描いています。そして、砂について『安息角』(あんそくかく)の説明が出てきます。(続く) -
知って得する建物の豆知識 105 低炭素住宅の認定 税制優遇も魅力
次世代省エネ住宅、エコポイント制度、長期優良住宅認定制度と続いてきた行政の〝エコ改革〟は、次の施策として『低炭素建築物認定基準』を掲げてきました。大きくは住宅と建築物(非住宅)という分類がされています(続く)