知って得する建物の豆知識 記事一覧
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知って得する建物の豆知識 137 若者気にする風水、家相 気候風土に合致の側面 過剰な導入には注意
住宅購入者層が意外と気にするのが、家相と風水です。若い女性はパワースポットが大好きなので、それも影響していると考えられます。家相や風水には非科学的なものもありますが、建築の常識と矛盾しないものも少な(続く) -
知って得する建物の豆知識 136 床下に「ねこ土台」 換気効果は絶大 昆虫、水の侵入に注意
コンクリート布基礎の天端(てんば)に敷く、樹脂または硬質ゴム製のハガキ大の板を、「ねこ土台」や「基礎パッキン」と言います。 ねこ土台の語源については種々ありますが、昔の日本建築では、土台の下部に玉石(続く) -
知って得する建物の豆知識 135 必須のタブレット端末 便利アプリを紹介 間取り作成で重宝
住宅・不動産の販売や顧客管理の場面で、タブレット端末は今や欠かせない存在となってきました。スマートフォンやPCとの連携、ソフトの多様性、マルウェアなどへの耐性を考えると、Andoroid系に比べてiPad系に一日(続く) -
知って得する建物の豆知識 134 コンクリの〝凍結融解〟 AE剤活用で防止 水量減らし強度アップ
コンクリートやセメント製品は、硬く丈夫で耐火性の高い材料です。一方で欠点は、凍結融解によって損傷することです。 ひび割れのメカニズム 水は凍結すると、体積が9%ほど大きくなります。コンクリートの内部に(続く) -
知って得する建物の豆知識 133 防水処理「雨仕舞い」 デザインとは相反 〝谷つくらず〟が原則
建築物の防水処理全体を、「雨仕舞(あまじま)い」または「雨とじ」と言います。「仕舞い」とは、建築用語で納まりやディテールを意味します。 建築物は風雨をしのぐために造られるわけですから、雨漏れはあって(続く) -
知って得する建物の豆知識 132 販売に必須「パース」 原点は透視図法 カメラの起源にも
「パース」とは、「透視図」を表す英語の「パースペクティブ」を省略した和製英語です。最近ではパソコンなどで簡単に書くことができますし、顧客からも、分かりやすく美しいパースは人気です。シンプルな線画程度(続く) -
知って得する建物の豆知識 131 ドレーキップ窓 寒冷地で普及 断熱、換気で本領発揮
窓の開閉方式には引き違い、押し開き、上下スライドなどがあります。その中で、複合機能を持った窓の開閉方式がドレーキップ窓です。ドレーは「内開き」、キップは「内倒し」を意味し、1つの窓で2通りの開閉方式を(続く) -
知って得する建物の豆知識 (130) 情報共有システム CAD作成の落し穴 億ション物件で施工ミス
スリーブとは、建築用語としては配管や配線を通す貫通穴を指します。スリーブの位置や大きさは構造強度と密接な関係があるため、慎重に設計されます。 配管の貫通穴が不足 最近の報道で、大手ディベロッパーが販(続く) -
知って得する建物の豆知識 129 注目される日本の石材 色や用途、多種多様 世界で希有な産出国
バブルの頃は高級石材を建築に使うのが流行しました。イタリア・カラーラなどの大理石生産地では日本への輸出増で在庫が枯渇し、輸入代理店の間で石材の奪い合いが起きるほどでした。バブル崩壊後は一転して石材の(続く) -
知って得する建物の豆知識 128 国で異なるドア持ち手 日本はレバー主流 欧州スタイルが定着
ドアには開閉のための持ち手として、ノブやレバーハンドルが取り付けられています。歴史的に見ると、明治の西洋館から昭和後期の住宅まではノブが主流でした。現在も米国では、ノブ式がスタンダードです。一方、ヨ(続く) -
知って得する建物の豆知識 127 フリーメイソン、起源は石工の職能組織 技術伝承で結束固く
Windows8の起動画面で、色で区切られたアイコンのことを、日本ではタイルやパネルと呼びます。英語圏では『メンソリー=masonry』と言いますが、これは石積みや煉瓦積みのイメージからきています。 〝特殊技能〟持(続く) -
知って得する建物の豆知識 126 新国立競技場の設計案 〝異様なスケール〟に批判 「エコ&コンパクト」から乖離
『おもてなし』の心で誘致したはずの2020年東京オリンピックですが、その中心施設である新国立競技場が、様々な議論を呼んでいます。誘致の中心人物である都知事の金銭トラブルも伝えられています。 コンペにま(続く) -
知って得する建物の豆知識 125 住宅外壁材の変遷 優れた乾式タイル工法 施工時間短縮、剥落の心配なし
外壁材も時代によって、流行りすたりがあります。戦後間もなくは、南京下見という板張り外壁が多く造られました。その後に大流行したのがリシン掻き落とし外壁です。モルタル下地の上へ、長石などの粉末を白色セメ(続く) -
知って得する建物の豆知識 124 理想の「間取り」とは? 骨格決めてプラニング 「順列組み合わせ」は素人レベル
販売部数が低下してきた住宅雑誌のカンフル企画が、『間取り特集』です。 間取り図は誰にでも分かりやすく、イメージや夢を広げられるので、住宅建設予備軍に対するアピール度が高いのだと思われます。書店に行く(続く) -
知って得する建物の豆知識 123 明治の大工職人 外国人も驚きの腕 土台に江戸の高度な教育
明治維新後、伝統的な建築の世界も一気に西欧化が進みました。大きな変化は混乱を伴うことなく、比較的スムーズに受け入れられましたが、それは長く続いた江戸という時代によって、職人の教育や練度が非常に高度な(続く) -
知って得する建物の豆知識 123 美しさの裏に〝黄金比〟 建築、デザインで普及 パルテノン神殿からAppleまで
「画面比率」に注目 地デジもすっかり生活の中に溶け込みました。昔はきれいな画像だと思い録画したものも、地デジの画像を見慣れた眼には低レベルの画質にしか見えません。 その画面比率である、『4対3』にも古く(続く) -
知って得する建物の豆知識 121 建築の祖「俊乗坊重源」 東大寺再建の立役者 奈良時代の〝再開発リーダー〟 アメとムチで推進
聖徳太子が建築業者の守り神であることは以前お話しましたが、実際の建築という行為の始祖は、俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)とされています。 1120年に現在の奈良県生駒郡で生まれ、1133年に真言宗醍(続く) -
知って得する建物の豆知識 120 住宅建築の常識 地盤調査の手法とは 判定は辛めの傾向
住宅を建てる場合、地盤調査を行うのは今や常識です。また、確認申請に当たっては、役所から地盤調査データの添付を求められるようになってきました。 地盤調査には複数の種類がありますが、中でも多く利用さ(続く) -
知って得する建物の豆知識 119 コストパフォーマンス高いガルバリュウム鋼板 屋根材、外壁材に使用
屋根材や外壁材に使われる金属材料として、ガルバリュウム鋼板が定着してきました。以前は建築家などが表面の結晶模様に面白さを見いだし、盛んに使っていましたが、最近ではカラー塗装したものも現れ、一般的な建(続く) -
知って得する建物の豆知識 118 コンクリートの品質 理想条件下なら100年 水分、空気が影響
コンクリートはセメント、砂、砂利、水を混ぜ合わせて造られます。砂は細骨材、砂利は粗骨材とも呼ばれます。最近は良質な山砂の確保が難しく、細骨材に海砂を使う例もありますが、その場合には十分な洗浄を行い、(続く)