国土交通省は13日、中央自動車道笹子トンネル内の天井板落下事故を受けて実施した、事故と同様の天井板を設置しているトンネルの緊急点検結果をまとめた。
それによると、点検対象の60トンネルのうち、事故のあった笹子トンネル上り線の反対下り線と、点検中の2トンネルを除く57トンネルについては、一部でアンカーボルトの欠落など不具合が確認されたが安全上大きな問題はなかったという。
一方、笹子トンネル下り線については、632箇所のアンカーボルトについて不具合(全1万2002箇所)が見つかった。他のトンネルと比べて不具合箇所が突出しているが、「安全かそうでないかは断言できない状況」(国交省)だという。今後、安全性を確認した上で早期に交通を確保するため、天井板の撤去工事を実施する予定だ。
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