東京建物は、ピクシーダストテクノロジーズ(PxDT)と6月から実施してきた「オフィスワーカーの知的生産性の可視化」に関する共同研究の結果を公表した。オンとオフが混合する会議の方が疲労度が高く、会議はオンラインかオフラインのみを選択した方が良いという結果や、仮眠の一定の効果などが確認された。この結果を踏まえ、同社が開発・保有・管理するオフィスを利用するオフィスワーカーの知的生産性の向上につながる施策の導入・提案に生かす。
IT技術の活用により、DXが進む一方で、「仕事の合間に仮眠を取る」「仕事の合間にフィットネスを利用する」などが、オフィスワーカーの知的生産性の向上に寄与するとされているものの、それらによる実際の効果を定量・定性的に検証し可視化するデジタル化への取り組みも進んでいない。
同社オフィスビルで、社員100人超が被験者となり、PxDTの空間データプラットフォームを活用して知的生産性を向上させうる施策のデータ分析・可視化を実施。研究では、知的生産性を構成するとされる「疲労」「集中」「コミュニケーション」の3要素のうち、最もベースとなる「疲労」に着目し、「実験1『Web 会議』と『対面会議』の比較実験」と「実験2『仮眠』と『運動』の効果検証実験」を行った。