Pick Up!
- 不動産各社に買収危機
- 24年度宅建試験 受験申し込み30.1万人
- 積水ハウス 独自のデザイン提案
1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップします。まずは2位の「不動産各社に買収危機 〝資産バブルに見合わない株価〟 お得に優良物件を獲得へ(2024/9/3号)」です。今年に入って早々に株価はバブル期を超えて4万円台に乗せ、7月の政策金利を上げた際には大暴落となり、その後は一進一退が続いていますが、年末に向かっての株高の期待も小さくはありません。一方で不動産価格は、株価の振れ幅に左右されることなく高騰が続いており、その資産価値と不動産各社の株価が釣り合っていないとの指摘もあります。不動産会社が保有する優良物件を購入するのは割高ですが、それならば会社ごと買ってしまうほうがお得だとM&A(合併・買収)を仕掛ける機関投資家が現れても不思議ではありません。不動産会社だけでなく、Jリートも同じです。不動産会社と投資法人のNAV倍率を上げることが買収防衛策となります。
次に挙げるのは6位の「24年度宅建試験 受験申し込み30.1万人 『士』として初の30万人超(2024/9/3号)」です。いよいよ来月20日に宅地建物取引士の試験が行われます。受験申し込みが30万人を突破するというニュースは、宅建士人気が衰えていないことの証左でしょう。全50問。この中には、権利関係、法令上の制限、税法、宅建業法、土地建物・需給関係が出題範囲となっていますが、20問を占める業法を落とすのは、1~2問までで、それ以上落とすと合格率が一気に下がるとも言われています。試験間近、受験者の皆さんはラストスパートの時かと思いますが、体調を整えて試験に臨まれることを祈念します。
3つ目は、7位の「全6棟の空間や街並み体感 積水ハウス 独自のデザイン提案 つくばにリアルサイズで再現(2024/9/3号)」です。新築戸建て住宅に導入したデザイン提案システムに注目が集まりました。これまでの流行や嗜好を反映した提案から脱却し、顧客の感性に寄り添うことを重視しています。子育て世帯をターゲットに茨城県つくば市にモデルハウスをオープンし、10月7日までの期間限定での公開です。来場者にどの程度刺さり、今後の需要獲得につながるのか注目したいところです。