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記者が解説 住宅新報web週刊ニュース記事(12月17日~12月23日)

Pick Up!

  • 無駄をなくすDX
  • 細田工務店兼谷工ホームの平野会長死去
  • バス便でも値下がりしづらい中古マンション

 1週間のランキング・トップ10から記者が気になる記事を3つピックアップします。まずは、2位にランクインした本紙1面の企画記事「無駄をなくすDX 業務代行で本業に注力(2024/12/17号)」になります。住宅・不動産業界でも人手不足を始めとするさまざまな課題を抱えていますが、それを補完するためDX戦略は欠かせません。同記事では、ノンコア業務の作業を省力化させて、生産性を高めるために業務代行などでコア業務に注力させることの重要性を説いています。最新ツールで商談を増やしたり、人手不足とはいえ採用した人のミスマッチが問題となる中で、DXの活用にも着目しています。

 2つ目は「細田工務店取締役会長兼長谷工ホーム取締役会長が死去(2024/12/17配信)」です。平野富士雄氏の死去を速報で伝えた記事が3位に入りました。同氏は、長谷工コーポレーションの前身である長谷工務店に入社し、キャリアを積んで住宅・不動産業界に貢献してきました。22年4月から細田工務店と長谷工ホームの社長を兼任していましたが、68歳での死去は残念です。この訃報を発信したことで、2020年4月1日配信の「細田工務店の新社長に平野長谷工リアル社長」が検索されて10位に入っています。

 3つ目が8位の「バス便でも値下がりしづらい中古マンションとは  マーキュリー(2024/12/19配信)」になります。マンションは立地で選ばれると言われ、駅から徒歩15分以上を要する物件の価格は低くなりがちです。しかも、バス便ではなおさらです。こうした中で、あえてバス便に目を付けた同調査の記事が検索された背景には、都心など利便性の高いマンションの価格が中古でも高騰して手が出なくなったことが反映されているといえるでしょう。利便性を譲って手に届くマイホームを探すが、その中でも資産価値を重視したいという消費者が多いと思われます。

※次回は、2025年1月15日(水)配信予定です。

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アクセスランキングトップ10 (12月17日~12月23日)