ADRの現場から 記事一覧
ADRの現場から
裁判によらず、当事者同士の話合いによってトラブルを解決するADR(裁判外紛争解決手続)。消費者のみならず不動産・建築事業者にとっても有益なこの制度。各現場で起こるトラブル・クレームについて、ADRを通して解決した実例を紹介します。
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ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 51 カビ・ダニ測定技能士 賃貸住宅のカビ被害トラブル
世界一カビが成長しやすい国 カビにとって最も快適な環境は気温20度から30度、湿度70%以上であり、この条件下でカビは繁殖し、成長します。温暖で多湿な日本は、カビが成長しやすい条件が世界で最も整ってい(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 50 シェアハウス等ADR総合対策室 スルガ銀行不正融資の解決支援
19年1月、スルガ銀行シェアハウス不正融資トラブルは新たな局面を迎えています。債務者とスルガ銀行が不動産ADRにおいて調停を実施、和解への道を模索するというケースが出てきているのです。 現在、NPO法人日本(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 49 住宅建築コーディネーター(2) 施主の認識不足が原因のトラブル
家づくり(住宅建築)は、不動産や建築など実に様々な分野が絡み合い、何も知らない施主(お客様)にとって住まいを取得するまでのプロセスは非常に複雑です。そのため、多くの施主は工務店やハウスメーカーの担当者に(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 48 シックハウス診断士(3) 情報格差を事前に埋める
シックハウス症候群は、WHO(世界保健機構)の定義によれば、新築や増改築後の室内空気汚染によって引き起こされるものであり、その症状は(1)目、鼻、のどの症状、(2)皮膚湿疹、(3)疲労感、(4)頭痛、(5)風邪にかかり(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 47 日本不動産仲裁機構ADRセンター 販売物件への水道管引込工事
建物や土地といった物件を販売する際、事業者はエアコン設置や付帯工事など、様々なサービスをすることがあります。しかし、事業者としては顧客のメリットと考えて実施したものであっても、「サービスだから」とい(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 46 日本不動産仲裁機構ADRセンター エアコン設置に関する事例
このADR事例は、エアコン設置に関するものです。取り扱う物件の造りによっては少なからず発生する可能性のあるトラブルなので、特に不動産、建築事業者の方は、トラブルを未然に防ぐためにもこのケースを知ってお(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 45 小売電気アドバイザー(3) だまされた大家が入居者をだます
18年9月18日に経済産業省資源エネルギー庁より発表された「電力小売全面自由化の進捗状況」によると、18年5月時点で全販売電力量に占める新電力のシェアは13.5%となりました。小売電気は着々と一般化してきており(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 44 再生可能エネルギーアドバイザー(3) 地域と事業者は隣人関係
太陽光や風力、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギー(再エネ)の導入は、近年で着実に拡大してきました。経済産業省においてなされてきた我が国のエネルギー供給のあり方をめぐる「エネルギーミックス(電源(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 43 競売不動産取扱主任者(3) 立ち退きトラブルを未然に防ぐ
割安で不動産を取得できるということから一般の方にまで浸透し、人気の高まっている競売不動産ですが、やはりこの取扱いには専門知識と業務ノウハウが必要です。なぜならば一般の不動産取引と異なり、買主の保護が(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (42) ISHI公認ホームインスペクター(2) 地震きっかけで発覚した住宅の欠陥
ホームインスペクションは、住宅に精通したホームインスペクター(住宅診断士)が第三者的な立場から、また専門家の見地から住宅の劣化状況、欠陥の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見極めてア(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (41) 宅建試験を終えられた方へ 専門家として地域貢献を
去る10月21日、平成30年度の宅地建物取引士資格試験が実施されました。試験勉強~受験を終えられた皆様、本当にお疲れ様でした。これから宅建士として活躍される皆様の中には「今後どのような宅建士として業務に従(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (40) 宅地建物取引士(3) 心の緩みが招く重説トラブル
宅地建物取引士は、従来の宅地建物取扱主任者の時代よりも社会からコンプライアンスを求められる存在となりました。 宅地建物取引士は、宅地または建物の取引の専門家として、購入者等の利益の保護および円滑(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (39) 宅地建物取引士(2) コンプラ強く求められ
「宅地建物取引主任者」が「宅地建物取引士」になり3年が過ぎました。おおよそ、社会一般にもこの呼称変更が浸透し、「士」としての存在が認知されていますが、変更当時「なぜ、主任者は士となったのか」というこ(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (38) サブリース建物取扱主任者(3) トラブル事例をしっかり把握
国土交通省と消費者庁は、サブリース契約を検討している不動産オーナーに対して、トラブルへの注意喚起を行っています。ここでは、トラブル事例がジャンルごとに紹介されており、サブリースに関するトラブルのパタ(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (37) 民泊適正管理主任者(3) ヤミ民泊対応のススメ
18年9月14日、「民泊」を無許可で営業したとして京都府警は京都市下京区の旅館経営会社と、同社の社長ら3人を旅館業法違反容疑で書類送検しました。京都府警によると、住宅宿泊事業法(民泊新法)と罰則を強化した改(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 敷金診断士(3) 退去時の立ち会いがトラブル防ぐ
アパート、マンション等の賃貸住宅へ入居する際には、賃貸借契約に基づき、家主に敷金や保証金を納める例が多く、これらの金銭は、賃貸住宅から退去した後、家主が滞納家賃や原状回復費用(賃貸住宅の修繕費等)を差(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (35) 宅地建物取引士 なぜ「主任者」は「士」となったのか
不動産取引は、法律・金融・保険・建築といった様々な分野が絡み合うため、そのプロセスが非常に複雑かつ不透明です。 例えば、住宅の売買においてはインターネットの普及により、「正しい家の買い方」「損を(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決 (34) シックハウス診断士(2) 自社の意識だけでは防ぎきれない
住居内での室内空気汚染に由来する様々な健康障害を総称して「シックハウス症候群」と呼びます。シックハウス症候群というと、新築やリフォームをしたときだけの問題で住宅を建てるときに使用される建材からの化学(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決(33) 災害トラブルの解決策
例えば、大地震などの災害の際は、住居や建物に被害が出るケースがあります。実際に東日本大震災においては、「アパートが損壊し、ドアが閉まりにくくなっているのに、賃貸オーナーがなかなか補修をしてくれない」(続く) -
ADRの現場から 話し合いでトラブルを解決(32) 土地活用プランナー(2) 土地オーナーにとっての注意点
「誰かが土地を貸してほしいと言ってきて、深く考えずに承諾してしまう」というケースは、とても危険です。相談者Aさんは、約150坪の土地を月々10万円でB工務店に貸していました。かつてB工務店がその土地を「資材(続く)